アーティストがライブで観客に歌わせるのはあり?長渕、ミスチル、浜崎あゆみ…

2014/08/16 15:00

mike


野外ライブが気持ちいいこの季節、全国各地の会場に足を運んでいる人たちは最高に楽しいでしょうね! 最近ではライブに行くことを「参戦」「参加」などと表現する人が増えてきたことからもわかる通り、今やライブは単に音楽に耳を傾けるだけでなく、客自らもアーティストと一緒につくりあげていくもの、という認識が広まってきました。

こうした「参加」のあり方のひとつとして、ボーカルが客席にマイクを向けて歌わせる場面を見たことのある人も少なくないでしょう。

ところが、こうした現象を快く思わない人がいるというのです。男女1500人を対象にしたアンケート調査によると、「アーティストが、ライブで観客に歌わせるのは、よくないと思う」と答えた人の割合は19.3%と、およそ5人に1人に及びました

(調査方法:インターネットリサーチ「Qzoo」、調査期間:2014年7月22日(火)~7月25日(金)、対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名)

この数値の意味について、もう少し考えてみましょう。

まずこの結果、実際にライブに参加している人と、それをDVDやCDなどで視聴している人とで大きく差が出る可能性があります。

ライブ参加者の場合、客である自分がその場で歌うのは最高に気持ちがよく、会場に生まれた一体感も含めて肯定する人が多そうです。そもそもライブは、歌声や音楽だけではない「体験」が最大の商品です。となると、アーティストが観客に歌わせる行為はライブにおいて自然なことなのかもしれません。

一方、映像でこれを楽しむ人にとっては、ボーカルの声が聞けず観客の合唱を聞かされるのはウンザリだと答える人が多そうです。むろん、ライブ参加者のなかでも、音楽だけを聞きに来たのに自分が合唱させられることを許容できない人もいるでしょう。

では今回は、“観客合唱曲”として名高い3曲を紹介したいと思います。


 

■長渕剛『乾杯』

特に伝説と言われているのが、CD化もされている1989年のライブ。冒頭の歌い出しである「かた~い絆に 想いを~よ~せて♪」以降、そのほとんどを観客が歌い上げています。Aメロが終わり、Bメロに入りかけるとき、観客が少し遅れて歌い出すのが印象的です。このとき観客のなかには、「えっ、これ以降もオレたちが歌うの!?」という戸惑いを持った人が多数いたのでしょう。

結局、最後のサビまで観客が合唱することになるのですが、歌詞・メロディをカンペキに歌い上げるのはさすがの一言。かたい絆を持った長渕ファンだからこそ実現した、ながいなが~い観客大合唱と言えるでしょう。

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■Mr.children『名もなき歌』

2007年の「HOME TOUR in the field」では、「あ~るがまま~の心で~♪」という超有名なサビのほとんどを観客が合唱しています。最後にボーカルの桜井さんが「ボクだってそうなんだ~♪」と締めるとき、「このサビを観客に委ねてよかった」とでも言わんばかりに満足げな表情を浮かべているのが印象的です。

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■浜崎あゆみ『Boys&Girls』

国民的歌姫である彼女が観客に歌わせるシーンはきわめてわかりやすいです。サビである「輝きだした僕らをだれ~が」の「だれ~が!」の箇所を、観客に向けて呼びかけるようにして歌うのです。ほかにもAメロ前半部である「よく口にしている よく夢に見ている よく2人語ったりしている」を歌い上げたあとに「アイッ!」とかけ声をかけて客席にマイクを向けることで、後半を客席が歌うことをわかりやすく示してくれます。国民的歌姫の観客への絶妙な配慮が伺える場面と言えるでしょう。

(文/しらべぇ編集部

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