【コラム】営業手法と通ずる…?社内ナンパの狼が実践するエクストリーム口説き術

2014/10/17 20:00

sirabee1017nanpa

人間とは、弱い存在である。聖人君子たれとか、大志を抱けとか言われたところで、俗欲に狂ってしまったりするものである。人の噂話や、悪口などで盛り上がってしまうことだってある。「よくないなぁ」という罪悪感を抱えつつも、である。そんな業を積み重ねて、人間は生きている。

まるで新聞のコラムのような書き出しになってしまったが、もう少しくだけた感じで話をしよう。いやー、聞いちゃった!聞いちゃった!ある職場の色恋沙汰!

いや、私、集団生活に向いていなくて、天空の城ラピュタ並みに職場で浮いていたから、サラリーマン時代、恋愛関係や肉体関係ってあまり耳に入ってこなかったのだ。だから、刺激満点だったのである。

最近、「気鋭の論客」なるもったいない肩書きで紹介されることもある私だが、所詮こういう話で盛り上がったりするのだ。人間とはそういうものだ。人間だもの。

なかでもわたしが感銘を受けたのは、ある職場の、ある上司の口説き術だ。その上司に口説かれたという人が多数いて(被害者の会みたいだな)証言が集まってきたのだという。めちゃくちゃアグレッシブなのだ。厚かましいのだ。上司の悪口といえば、「あいつは、口だけだ」「あいつは、ごますりだ」みたいなものがあるが、「あいつは、下半身だけだ」という偉大なる輩だったのだ。

彼が社内で使っていた口説き文句は、これだ。社内の女子と2人きりになるたびに、この言葉を使うのだ。

「俺と、やってみないか」
「思い出をつくろう」
「お前にだけ、言ってるんだ」
「やれば、わかるさ」
「断るなんて、あり得ない」

こんなアグレッシブな口説き文句を言うのだ。攻めまくりである。まさに「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という感じだ。これぞ、社内ナンパである。

お察しの通り、これでは口説けない。まあ、営業の手法のひとつではあると思う。要するに、座布団を広げるというパターンだ。ただ、営業ではもともと200万円程度の売上を見込む企業に1000万円の提案をし、結果500万円分受注するなんてことがあるが、「やるか、やらないか」という二者択一を迫るのもどうかと思う。

超絶口説き術を紹介するつもりが、反面教師的なものの紹介になってしまった。それでも、彼がこの技を続けたということは、きっとこれで落ちた人がそれなりにいるからだろう。

ここでの教訓は、夢のような口説き術などない。自分にあったものを身につけるしかないということだ。コンプライアンスのうるさい世の中なので、社内ナンパはリスクも高いだろう。ナンパなんて、何回やったって無駄だ。こういう風に愛に狂うのも若いうちだけだ。我々庶民は真面目に働き、恋愛しよう。

(文/常見陽平

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