【コラム】ババアと出会いの価値を算定する(後編) 価値を落とさない5つの要素


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山本一郎です。先週、自分のケアレスミスで相場で損を出してしまい、慢心はいけないと思って初心に帰るつもりで某ファーストフードチェーンで昼飯を食べたら腹を壊しました。踏んだり蹴ったりですが日々を強く生きています。

ところで、ババアの価値をいろいろと調べていたんですが、さすがにそれなりにお金をいただいて提供している算定式のままネット上で野良の記事に使うのは問題があるので、精度を落としたものをグラフにしてみました。どんなに精度を落としても結論が一緒なところが残念なのですが、数字上読み解けることを順に述べてみましょう。(前編:男性のババアジャッジ基準とは?

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■男性は、求婚相手の年齢を見て判断する度合いが強い

なぜこのグラフで女性への求婚度合いを推し量れるのかと言いますと、男性が結婚相手の女性を選別するときに、まず書類を見て「会いたいか」「見送るか」のジャッジをするんですが、一番最初に設定・除外されるのは年齢(全求婚男性の93.2%)と推定されるからです。根拠としては、男性求婚者に女性求婚者のリストを検索させるとき、まず3つのデータを選んでいただく方式の簡易マッチングのサービスがありまして、何らかの形で年齢がチェックされない求婚者は男性においては6%程度です。加えて、男性の側が自分の高齢も考慮して「ババアでよいから結婚したい」とハードルを地面スレスレまで下げております

また、前編でも述べましたとおり、どのような高齢女性でもストライクゾーンに入る男性というのが4.2%から4.5%程度存在することを考えると、だいたい年齢を気にしないというゾーンと近似値になっています。そもそも、ババアでも良いというでっかいストライクゾーン野郎と、ハードルを地べたまで下げたおっさんが一緒になって、結婚できそうな女なら誰でも良い「物好き男子10%ゾーン」を形成していると考えられます。

そして、さまざまな女性の条件がある中で具体的な年齢層を指定してお見合いに向かおうとする男性の行動を要素別に分けて求婚指数を作り、最高の求婚対象となる年齢層を100としますと、おおよそ上のグラフのようになります。

一応留保しますと、パーソナルデータの利活用を行うにあたって匿名化処理をして要素だけを抽出し、いわゆる順番待ち処理をしなかった状態の求婚指数を出しています。順番待ち処理とは、言いにくいことですが、誰からも指名されない書類上残念な男性女性というのは存在しており、ただサービスとしてそういう人にもチャンスを感じてもらわないといけませんので、各社ではそういう人用のメニューなどを作っており、それがディズニーランドのクソ長い順番待ちと似ているので順番待ち処理と一部界隈では言われています。

また、データは首都圏限定で過去7年のデータを使っていますが、事情があり、2013年3月から7月ごろにかけてはなぜかデータがごっそり抜けております。まあ、大差はたぶん無いので、厳密な数字がどうというより全体の傾向はこんなものであるという理解をしていただければと思うわけですが。

あくまでこのデータというのは「男性はババアとは結婚したくないはずである」という前提がありますので、そこは考慮していただければ幸いです。

■女性の商品価値喪失は31.6歳から

一般的な男性からの評価で、結婚対象から大きく外れ始めるタイミングは、統計上31.6歳です。上記前提で申しますならば、ババア開始年齢は31歳ごろからという理解になろうかと思います。ここから35歳にかけて、急速に女性は男性からの性的、結婚的興味を失われていきます。これを本稿では勝手に「女子半減期」「女性半減期」という物騒なネーミングで記述させていただいております。

グラフはあくまで書類ベースでの求婚実態ですので入れていませんが、ここで5年成婚率グラフを見てみましょう。これは、登録をされてからサービスを継続され結婚に至った率であり、実際の成婚率は本来はもっと低くなります(結婚自体を諦めたり、他のサービスに移られる方が多いからです)ので、正味の数字ではなくあくまで傾向としてグラフの形を参考にしていただければと思います。

成婚の際にアンケートをとっておりまして、そこで読み解ける結婚できた女性の属性というのは、興味深いものがあります。年齢を重ねても女性としての価値を落とさない要素は幾つかありまして、上から「親と暮らしている」「一緒にいて楽しい」「定職を持ち、経済力がある(年収400万円以上)」「料理がうまい」「価値観が近い、趣味が同じ」といった内容です。

また、女性としての価値と成婚率の傾向を見ていただくと分かるとおり、女性としての価値は低くとも、年齢が34歳に近づくにつれて男女ともに結婚に対する焦りが広がり、全体の17%ほどは結婚相手に対するハードルを下げたことが見受けられます。つまり、贅沢は言っていられないので、身の丈にあった相手と早く結ばれたいという動機であり、この傾向を後押しするのは「子供が欲しい」「親の介護や病気」「将来の生活への不安」といった切羽詰った個人的な感情であると言えましょう。

■都市型女性のモテ期は28歳と35歳

女性の価値算定をしていて特異なのは、あくまで結婚ベースの場合ですが、女性の価値が年齢と共に常に漸減しているわけではない、という点です。年齢と共に一般的には一貫して下落していくはずの女性の価値において、2つの山が出来ております。逆に言えば「本来の女性としての価値よりも高い確率で結婚できる可能性がある」という意味でもあります。

その下げ止まったり、明らかに価値が上がる年代というのがありまして、それが28歳周辺と35歳周辺です。35歳周辺のバンド幅は0.4歳と狭いですが、腐りかけの肉がうまいというステーキの理論と同じく、女性としての最後の灯火がここに光明を見せているのかもしれません。グラフの中では「モテ期」となっていますが、勘違いしないで頂きたい、全員に平等に訪れるものではなく、ちゃんと身も心も磨いた3%程度が結婚相手により多く恵まれたという話であります。

28歳の女性については都市型女性の結婚適齢期問題であり、ここから平均8ヶ月程度の交際期間を経て入籍・結婚するとちょうど30歳ぐらいで、31歳から33歳ぐらいまでに第一子、37歳ぐらいまでに第二子というのが一般的な都市に暮らす男女の結婚像ではないかと思います。

おそらく、社会通念上の結婚適齢期という概念からすると「20代のうちに結婚したい」と願う女性や「35歳で羊水が腐るんじゃないか」と懸念した女性が、いわば結婚を強く意識する年代だと言えましょう。男性の側もそのような認識がありますので、必然的に成婚率が高くなったのではないかと予想されます。

これは合理的判断というよりも社会通念、結婚観、文化的側面であることは間違いなく、35歳限界説とかどこのプログラマーだよと思う部分もありますが、出産を望む男女からすると他の世代より短い交際期間(およそ6.1ヶ月)で一気にゴールインというのが婚活の一部の実態ではないかと思います。

で、ここにくると「キャリアを捨てるかどうか」や「親の介護」といった問題がのしかかってきて、人生の侘び寂びを満喫することになるわけですけれども、逆に言うと、ここで結婚できないとババア曲線の影響を受けて転がり落ちていくことになります。一度この谷底に落ちるとかなり本気で男から見向きもされない孤独な人生を歩むことになってしまい、よほど人生の行く先一人で生きていけるスキルか財産でもない限り独居老人孤独死待ったなしになるので、注意が必要だと思います。

■「最強の買い手」は25歳女性がピーク

さて、女性にとって大人気であります30代後半高所得男性の需要について見てみましょう。某発言小町においての煽り文句の切り札「ちなみに私の主人の年収は1,000万です」というのがありますが、やはり結婚紹介の現場においても年収はとても重要なファクターになっているようです。ここではデータの整合性の確保をするために年収1200万円を男性側の属性にしています。

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こちらもあくまで傾向ですが、はっきり言えることとして、「金持ち30代後半独身男性」という選べる側の立場から見た女性というのは非常にシビアで、29.6歳ごろから女性に対する目は厳しくなり、32.5歳には「半減期」を迎えます。酷い。女性の価値のピークは25歳ちょうどで、それより若いと人間としての深みはなく、それより老けていると女性として商品価値として乏しく残念ということなのでしょう。

しかし、知ってびっくりこの恵まれた所得を得ている人の中にもしっかりと「物好き男子10%ゾーン」は厳然と存在します。あまりにもストライクゾーンが広すぎてお釈迦様みたいになっています。大丈夫なのでしょうか。こういうのを見ると「投げたらアカン」の鈴木啓示的草魂が大事だと思うわけですね。若い人にはわかりにくいネタですみません。

■理想は「夫婦で認め合える男女関係」?

サンプルとして充分なほど聞き取り調査をやったわけではありませんので、すべての人に当て嵌まるものかと言われると微妙なのですが、いわゆる普通の男女間の交際と違い、結婚相手というのは一度伴侶と決めたらなるだけ長い年月一緒にいることを前提にする関係です。

若い女性なのかババアかに関わらず、男性が結婚を決意する女性の属性として一貫して割合を持っているのは「経済力」「飯がうまい」「人として尊敬できる」といった要素であります。とりわけ、共働きの男女が結婚に至る率は比較的高いのが特徴ですが、お互い多忙であるけど存在を忘れず一緒にいる時間をゆったりして過ごす意識は各年代、すべての男女に一定割合のニーズがあります。

したがって、この辺の夫婦間の共同作業や話し合って家庭内のことを解決していくマインドが結婚前から見えていることのほうが、ババアかどうかよりも大切なように見えます。真の意味での花嫁修業というのは、こういう男女間の依存ではなく信頼を持てる関係を形成することにあるのだとすると、ご理解いただけるのではないでしょうか。

つまり、なぜ結婚するのかという命題に対して、世間体や慣習というよりも、はっきりと「子供を作る」「将来の不安の解消」といった一人ではどうにもならない問題の解決のために結婚するというモチベーションが見えているのが都市型の結婚事情だと思います。その問題を乗り越えていくには、やはり愛する異性と共に末永く暮らして幸せな家庭を築きたいという条件がはっきりあるのでしょう。

ババアに対する救いとしては、ご紹介してきた通りどのデータを見ても10%強、結婚は出来ています。心を磨きながら諦めずに婚活に取り組み、男性に対するハードルを上げすぎず、お互い認め合って、夫婦共に良い家庭を作ろうという気持ちがあれば、出遅れてもそこそこの結果は出るのだということの証左なのかもしれません

最後になりますが、結婚はほんといいもんです。私も34歳で家内が27歳のときに巡り会え、結婚し、子供を3人儲けて幸せに暮らしております。焦りすぎず、しかししっかりと、自分自身や将来生まれてくるかもしれない子供のためにも、愛する人を見つけて分を弁えて家庭に捧げることで、自身が成長できるのを実感するかもしれません。読者の皆さまにはどうか良い人生に向かって一歩一歩歩んでいって欲しいと思います。

次回は何を書こうかしら。

(文/山本一郎

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