【教育コラム】「温朝食」で「花まる体質」な子どもになる! 頭も腸も活性化!

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■低体温が招く「不健康・無気力」

体の「冷え」というと大人の、特に女性に多い問題かと思われがちですが、最近では子どもの低体温も増えてきているようです。1960年代までは、子どもの平熱は約37度でしたが、1995年には約36.2度まで下がっており、今では35度台の子どもも少なくありません。

低体温の子どもは免疫力が下がり、体調を崩しがちになるだけでなく、無気力な傾向やイライラする傾向が強まることもわかっています。低体温の子どもほど、朝の通学意欲が低いというデータもあります。

特に朝は、一日の中で最も体温が下がる時間帯。寝ている間に下がってしまった体温を上昇させるためには、温かい朝食をとることが効果的です。10代後半から20代の健康な女性を対象にした実験によると、約65度の温かいスープを摂取した後には、足先の温度が最大で2度以上も上昇するという結果が得られています。

体温が最も低くなる朝に、温かい食事をとる習慣をつければ、子どもの冷えの緩和も期待できると、ある医師は言っています。

我が家では、毎朝必ず温かい汁物が食卓に並びます。汁物だけは、子どもたちが食卓に着いてからよそります。妻のこだわりです。内心「冷ましておいてあげたほうが子どもには飲みやすいんじゃないの?」と私は思っていましたが、妻のこだわりが正解だったようです。ちなみに小学3年の娘の平熱は約37度。プールの検温のたびに「熱だと思われたらどうしよう!」とか言って困っています(笑)。

 

■「おめざ」の代わりの温朝食

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子どもは睡眠中に脳内のエネルギーを使い切ってしまうといわれています。朝、子どもの脳は「ガス欠」状態にあるのです。そのため、昔、裕福な家庭では「おめざ」といって、寝起きの子どもにあめ玉などの甘いものを食べさせる習慣がありました。糖分は脳に届きやすいエネルギー源です。脳科学なんてない時代から、昔の人は経験的にそのことを知っていたのですね。

しかし、「朝からあめ玉」というのには抵抗を感じる親御さんも多いでしょう。朝、子どもの脳のエンジンをスタートするいい方法は、ほかにはないのでしょうか。実は、温かいスープを飲むと、頭がすっきりし、脳が円滑に働く状態になるということが、脳科学的にわかってきています。

冷たい水や冷たい牛乳を飲んだときに比べて、温かいスープを飲んだあとは緊張感やイライラが緩和され、頭がすっきりした状態であることを示す脳波が多く出ていることがわかったのです。栄養価の高いスープなら、脳へのエネルギー供給の役割も果たしてくれます。温かいスープは現代の子どものための「おめざ」になるのです。

脳のエンジンがかかった状態で学校に行けば、学習効果が上がることも期待できます。実際、小学生を対象にした実態調査によると、朝食をきちんと食べている子どもほど成績が良いことがわかっています。また、ある学習塾では、授業前に温かいスープを配付し、飲むことを推奨しているほどです。

 

■温朝食で「腸」しあわせ!

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小学校から子どもたちが「生活習慣チェックシート」というのをもらってくることがときどきあります。「何時に寝ましたか」「何時に起きましたか」「朝ご飯は食べましたか」そして「うんちは出ましたか」といったチェック項目が並びます。

「早寝・早起き・朝ごはん」は自分の心がけで改善できますが、難しいのが「快便」。親だって、「早く寝なさい!」とは言えても「早くうんち出しなさい!」とは言えないでしょう。最近は便秘の子どもも増えているとも聞きます。いい方法はないのでしょうか。

体温が下がって内臓の働きも弱い朝に、冷たい食べ物中心の朝食をとると、胃粘膜の血流を低下させるため、消化機能が落ちる可能性があります。せっかく摂取した栄養が十分に消化・吸収されなくなってしまうのです。それでは下痢や便秘にもなりやすい。

逆に、温かい食べ物をとると、体が温まり、全身の血管が緩み、内臓の働きも活性化されます。特にスープは消化もしやすく、胃腸に負担をかけません。朝、温かいスープを飲むことで、脳だけでなく、胃腸の働きも活発になるのです。
胃腸が活発に働けば、「いいうんち」が出やすくなります。

「快便」を目指すなら、朝から寒いトイレで無理矢理息むより、食卓で温かいスープをゆっくり飲むほうが効果的だということ。温かい朝食をとることで、「テスト」だけでなく、「生活習慣チェックシート」にも“花まる”がつくなんて、いいこと尽くめですね。

(文/おおたとしまさ  提供/温朝食ラボ