小泉進次郎も訪れた!地方創生のカギを握る島 島根県海士町の魅力①

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こんにちは、地方活性化のヒントがある町

安倍政権が掲げる地方創生。地方には仕事がない、若者がいない、お金がない等々、ないない尽くしだが、その最たる極地であるはずの“島”で人口を増やす町がある。その場所は、島根県海士町(あまちょう)。

本土からフェリーで3時間もかかる場所柄だというから更なる驚きを隠せない。メディアが次々と取材に訪れ、衆院選挙前には小泉進次郎氏も来島している。今回は、2014年12月に開催された島発シンポジウム「第三回島会議 島の教育会議」の模様をご紹介したい。

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島会場。当日海上はシケで大荒れゆえ、初めての島根県松江市会場との二拠点開催に。

 

第三回目のテーマは、「教育」

12月13日、島の教育会議と題した第3回目のシンポジウムが開催。この教育会議の柱は隠岐島前地域で家から通学できる唯一の高校、県立隠岐島前高校の話が主体となって展開された。

同校は全国の高校生による“地域観光プランコンテストの第一回観光甲子園”でグランプリを射止めるなど積極的な取り組みを実践。島前地域生まれ育ちの地元出身者以外も入校希望者を募集し、県外や海外からも生徒を受け入れている。詳しくは島留学を調べて頂きたい。

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英語でプレゼンする高校生達。会場にいる大人達は全員驚きを隠せなかった。

■衝撃を受けた、高校生達による英語の生プレゼン!

シンポジウムは最初から驚かされた。島の高校生達が英語のみでプレゼンを行うデモンストレーションに、同校の教育力の高さを感じなかった参加者はいなかったであろう。

このプレゼンの内容は島の紹介とこれからどうしたら島はよりよいものになっていくかのアイデアを募るものであるが、実際にシンガポールの大学へ行き、プレゼンしたというから英語の不得意な筆者は頭が下がる。一方で国際化の時代、英語はもはや避けて通れないことを思い知らされた

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高校生二人の夢は、教師と米農家とのこと。お二人とも海士町で仕事をしたいそうだ。

高校生から始めるキャリア教育=夢ゼミ

次に見せて頂いたものは「夢ゼミ」という言わば、大学生が就活をする際に行う自己分析を在学中から行うというものであった。こうしたキャリア教育は大学に入学してから行う機会が増えてきたが、高校から行うのは珍しい話である。

確かに大学に入ってからやりたいことが分からないという学生が出てきている今、求められている教育かもしれない。事実、高校生達が進路を決める際にも大いに役立っているという。

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プレゼンをするのは、島前高校教諭。元々は首都圏の進学校で弁を振るっていた人材だ。

みんなで考える島の教育

島会議は第二部の分科会へ。島の教育関係者、地元民、島外からの参加者(教師や教育大の教授、県外の教育関係者など)が参加し、更なる意見交換が行われた。

その中で「グローカル教育」というキーワードが挙げられた。グローバル×ローカルの造語であるが、国際的に訴える力と地域の持つ力を結集して物事を考えていく力をつけようという教育理念であり、島前高校が目指す方向のひとつである。

極めて先駆的な考え方ではあるが、教育関係に身を置く島外参加者からはグローバルな競争力を与えるだけでは、いずれ島の外へ人材が流出してしまうのではという鋭い意見も出ていた。

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屋内写真ばかりだったので島の風景写真を一枚。会場併設の図書館より。

■国に頼ってばかりじゃいられない

メディアが続々と取材に訪れる海士町。地域活性化の先進地であるのは間違いないが、その原動力となるものは国にばかり頼らず、自分達でやっていこうとする自立の構え、志だ

安倍政権の新たな経済対策では使途が決められているものの、地方自治体に助成金が入る。だが、お金だけで人の心の奥底までは動かないということを海士町の人々から教えられた気がする。そうでなければ、島にこんなにも人が集まってくるはずはないのだろうから。

※現在、2015年1月31日開催 第五回島会議「島の環境会議」の参加者を募集中。締め切りは1月24日まで。申し込みは海士町HPから。
※第三回である教育会議はそもそも2014年秋に開催される予定のものが台風の影響で12月に開催されたため、第四回島会議と前後しております。

(文/しらべぇ編集部・西山雄貴

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