ドライマンゴーを一晩ヨーグルトに漬けたら超ウマい生マンゴーヨーグルト的なものが完成
幸か不幸か、アパレル業界に長くいるとイヤでも女子力が上がって来てしまう。
こんにちは、スタイリストの久保田フランソワ(41歳・男)です。
仕事柄、毎日オシャレ&流行に敏感な女子に囲まれているから、これは当然と言えば当然かもしれない。彼女達は日々美しくあるための情報収集に余念がなく、そうして得た情報を仕事仲間や友達に(頼んでもいないのに)拡散してくれるからね。
今日はそうして私がゲットした(死語←これも死語)ビューティー情報の中から、ここ最近で一番ド肝を抜かれたヤツをみなさんにぜひご紹介したい。
それは、
「ドライマンゴーをヨーグルトに一晩漬けとくと、生マンゴーヨーグルトになる」
だ。
えっ、何それ?めちゃめちゃ興味ある!
すでにだいぶ女子力の高まっている私(41歳男)は、毎朝旬のフルーツとヨーグルトを摂取することを欠かさないし、おやつにはヘルシーなナッツ類かドライフルーツが定番だ。当然、この情報には音速で食いついた。
とはいうものの、あの薄っぺらくて干しイモみたいなドライマンゴーが、いくらなんでも生のマンゴーになるわけないがな。冗談ツイキーやで、自分。
そんな半信半疑状態ではあったが、とりあえず実際に作ってみた。
(1)ドライマンゴー、ヨーグルト(無糖)を適量用意。
ドライマンゴーに充分糖分があるので、ヨーグルトは無糖タイプで。女子力の高い41歳男はさらにノンファット(無脂肪)タイプのヨーグルトをセレクト。
(2)食べやすいサイズにカットしたドライマンゴーを、ヨーグルトにドーン!
カランカランと乾いた音を立てるマンゴーちゃん。想像以上の乾きっぷりに、一抹の不安がよぎる。
(3)軽く混ぜたら冷蔵庫に一晩放置して……できあがり!
おおっ!これは!
まず、見た目からして期待感が半端ない。
水分をたっぷり吸収して厚みが倍くらいにボリュームアップしたマンゴーちゃん。艶やかに煌めくその存在感たるや、まるで宝石のよう。一方で水分を吸いとられたヨーグルト側は、もったりと粘性を増してヨーグルトというよりむしろクリームチーズに近い様相を呈している。では、実食。
……
…………
………………
きゃー!!!
うそ、ナニコレ!?
ハワイ!?
黙って出されたら、本当に生マンゴー入りヨーグルトだと思う人がいるレベル。
ヨーグルトの水分をその身いっぱいに蓄えたドライマンゴーは、見事にフレッシュ・マンゴーへとトランスフォーム。なにより驚くのはその食感!ただ柔らかいだけでなく、生マンゴー特有のサクッというか、コリッというか、あの独特の歯ごたえまでもしっかりと取り戻しているではないか。
加えて素晴らしいのは、ヨーグルトの美味しさまでも2段階(当社比)アップしていること。本来、無脂肪ヨーグルトはノーマルタイプに比べると今ひとつコクが弱いのが難点だ。ところがこの食べ方だと、乾ききったドライマンゴーに水分を絞り取られることにより、まるで『濃縮ヨーグルト』のような濃厚さとコクが生まれるのだ。さらにマンゴー側からの糖分の溶け出しもヨーグルトに味わい深さを与えているような気もするが、さすがにこれは気のせいかもしれない。予想外に感動的な美味さのせいで、余計なプラシーボ効果が発動したのか。
とにもかくにも。
果物の甘み・うま味が凝縮されているドライフルーツの良さと、フレッシュフルーツのみずみずしさが同時に味わえ、なおかつヨーグルトの持つポテンシャルを最大限に引き出すこのレシピ。美味しくキレイになりたい女子だけでなく、ぜひたくさんの人に試してみていただきたい逸品だ。
(文/久保田フランソワ)