「俺の妻に何をする!」 仕組まれた不倫『美人局』の話

意外と身近なリスクか…

2015/06/06 17:00

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突然ですが、みなさんは「不倫」と聞いて、何を思い浮かべますか。

もちろん、思い浮かべることは人それぞれだと思います。のちに修羅場になる可能性は少なからず秘めているとしても、不倫関係にある2人の絶頂期はもう誰にも止められない・・・そんな感じでしょうか。

あっ、2人の絶頂期が誰にも止められないのは普通の恋愛でもいえることでしたね(苦笑)。

しかし、不倫といっても、実は当事者の一方が、最初からもう片方の当事者をだますために用意周到に計算して関係を構築している場合も。

その用意周到に計算して関係を構築した当事者の一方が、もう片方の当事者をだまし金品をまきあげる手口の一つに「美人局」があります。

美人局の場合、多くは不倫の一方当事者の裏で、糸を引っ張っている人間がいて、まんまと行為に及んだ「カモ」から、慰謝料などと称して、多額のお金を巻き上げるのです。

以前と比べてさらに複雑になっているといわれている「美人局」の手口。

今回は、日本における「不倫」を罰するルールの時代的変遷「美人局」のルーツをご紹介するとともに、法律や条例に絡めて現代における「美人局」の事例を紹介していきます。

というわけで、マインドソナーを使いこんな質問を・・・

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やはり不倫の当事者となった方は多いですね(汗)

そして驚くことに50代以降の約半数近くが不倫経験者という結果に。再び『不倫ブーム』の到来でしょうか…。

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それでは、「美人局」の話をするまえに、ちょっと不倫の文化?のお話から。


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■不倫を禁止するルールは1000年以上前からあった

不倫の文化が生まれたのは、日本では1000年も前、平安時代だといわれているそう。なんとも歴史ある文化・・・(笑)。

とはいえ、このころはまだ、不倫を禁止するようなルールというものは存在していません。

時代は流れ、鎌倉時代に入ると、あの有名な「御成敗式目」のなかで、現代でいう不倫にあたる「密懐」について、

他人の妻と『密懐』した御家人の所領を半分にする

という趣旨の罰が定められ、不倫がタブーであることが明確に。

「不義密通」をした妻とその相手を、夫が自ら罰する(手をかける)ことが許されるようになります。

今でこそ「不倫は修羅場」なんて言いながらも、かたや「不倫は文化」なんて笑って言ってのける方々もいらっしゃるくらいの平和な時代になりましたが、昔の日本で不倫をすることは、本当の意味で命がけだったのです。


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■一方、美人局(つつもたせ)のルーツは…

The Office Affair. Woman's foot looking for man's foot under a business table.©iStock.com/crossstudio

昔、中国に「美人局」という犯罪があったのだそう。その犯罪とは、女性(娼婦)が男性を性的に誘惑し、後に女性と共謀している男性が自分の妻や愛人と偽り、金銭をゆすり取るもの。

たしかに、現代日本の「美人局」に通じるものといえます。しかし、日本において「つつもたせ」という言葉は、もともとは「筒持たせ」という賭博の際に登場する単語

サイコロ賭博で細工した筒を使いインチキすることを「筒持たせ」と呼んでいて、その人を「ダマす」行為と共通していることから、女性が誘惑し金品を脅し取る行為も「筒持たせ」と呼ぶように。そうして先の中国の「美人局」の漢字が充てられ、浸透していったようです。

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■近ごろは未成年が「美人局」に加担していることも?
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