睡眠は仕事の一環!寝てない自慢は「かっこよくない」と言える3つの理由

2015/06/17 06:30

Businessman asleep at office desk with finance sheet calculator and coffee.

©iStock.com/jes2ufoto

睡眠コンサルタントの友野なおです。

ワークライフバランスが重視されている昨今。しかし、「忙しくて最近全然寝れてない」「今日は徹夜明け」などと、寝不足であることを“自慢げ”に話してしまうビジネスパーソン、そしてそんな風潮がまだまだ見られるのが事実であり現状です。

一昔前までは、「寝る間を削って働く」イコール「仕事を頑張るかっこいい人」という印象を与えることもありましたが、現在は違います。海外のエグゼクティブたちの常識や考え方が浸透し、日本においても、睡眠時間を確保できない働き方は「かっこいい」とは言えない、という認識が広まってきています。

なぜ、そのように考えられるのでしょうか。

siabee0617sleep

画像をもっと見る

 

■パフォーマンス力低下による残業

睡眠は、翌日のパフォーマンスに直結します。

しっかりと睡眠時間を確保し、非常に高い集中力とコンディションで日中に良いパフォーマンスを発揮すれば、無駄な残業をする必要はありません。対して、たとえば睡眠時間を2割削って仕事した場合、そのために日中の活動パフォーマンスが2割落ちるという本末転倒な状況に陥ってしまうケースが多々あるのです。

すると、仕事のスピードも遅くなり、ダラダラと時間外まで働く羽目になってしまうので、周囲や上司の評価に悪影響を与える結果にもなりかねません。


関連記事:結婚率なら「職場恋愛」!長続きするのは「不倫」?恋愛タイプ別のゴールが判明

 

■脳が正常に働かず…

寝不足が続くと、ダイレクトに悪影響を受けるのが脳。まるで「軽く酔っ払ったような状態」になると言われています。

脳がクリアな状態で正常に機能できていなければ、当然いざという時の判断力や決断力が鈍るので、部下から見たら頼りない上司と認識されてしまうこともあるでしょう。

また、寝不足はコミュニケーション能力の低下も呼び起こします。些細なことでイライラし、人間関係に亀裂が入ってしまう可能性まであるのです。

Exhausted and overworked

©iStock.com/BrianAJackson

関連記事:職場での「昼寝」習慣の浸透が日本を救う?15分の昼寝で〇時間の覚醒効果!

 

■プライベートにも悪影響

前述したように、仮に通常7時間半の睡眠をとっている人が5時間しか寝なかった場合、翌日の作業能力は15%ダウン、さらに1晩徹夜をすると、翌日の作業能力は普段の4割程度にまで下がってしまいます

仕事の能率が下がれば、必然的にプライベートの時間も減ってしまうことに…。運動したり感性を磨いたりする時間がなくなれば、特にクリエイティブな仕事に支障をきたしてしまうでしょう。斬新な発想で新しい企画を考えることができなければ、キャリアアップは遠のいてしまうかも…。

寝不足は、仕事とプライベートとの適したバランスも崩してしまうのです

寝不足自慢は、自らの評価を下げる可能性がある。本人がそう自覚することも必要ですが、最も改善すべきは、スタッフが寝不足にならざるをえない仕事環境が存在することでしょう。

上司やリーダー、そして経営者が、「しっかりと寝ることも仕事の一環」ということを伝え、それが常識になっていけば、寝不足自慢の風潮はなくなっていくのではないでしょうか。

(文/睡眠コンサルタント・友野なお

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

ビジネスコラム睡眠寝てない自慢
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング