中国・韓国への戦争謝罪は足りない?「すでに十分」と答えた人は○割

2015/06/22 06:00

大日本帝国

画像出典:Wikipedia 

今年は、戦後70年。と同時に、日本と韓国が国交を正常化させた「日韓基本条約」締結から、今日6月22日でちょうど50年となる。

しかし、日本と韓国との関係は、かつてないほど悪化している。日韓首脳会談は、現政権下でいまだ開かれていない。

原因のひとつと指摘されるのは、「慰安婦問題の解決がまず第一」と譲らない、朴槿恵大統領の強硬な外交姿勢だ。


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■日本は謝罪・賠償をしていない?

日本政府は、「賠償問題は日韓基本条約で解決済み」との立場を崩していない。条約締結の際、日本は円借款などを含めて、韓国の国家予算の3倍を超える11億ドルを支払っている。

日本円

©iStock.com/castillodominici

また、植民地支配と侵略についての謝罪は、総理大臣による声明、宮中晩餐会などで天皇陛下によるお言葉などを合わせて、約40回ほど伝えられている

それでも、日本の謝罪と賠償は足りていないのだろうか? 全国20〜60代の男女597名に日本サイドの意見を聞いてみた。


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■「すでに十分」が過半数で、「不十分」派の約5倍

日韓謝罪

全体のおよそ3割が「どちらとも言えない」と回答したが、「不十分」と答えたのはわずか1割。それに対して、「すでに十分」と考える人が圧倒的に多く、半数を超えている。

さらに性別・年代別で見ると、興味深い。

日韓謝罪 年代別

すべての性・年代において「すでに十分」という回答がもっとも多く、20代男女を除く全年代で過半数となった。

男女とも20代がもっとも低く、60代がもっとも高いことは、謝罪と賠償をリアルタイムで体験してきた世代と、それを知らない世代とのギャップだろうか。


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■戦後70年の「安倍談話」に 「謝罪」は盛り込まれるか?

戦後50年には、村山富市首相(当時)による、いわゆる「村山談話」、戦後60年の2005年には、小泉純一郎首相(当時)による「小泉談話」が発表され、いずれも植民地支配と侵略戦争についてのお詫びが述べられた。

今回の調査結果は、日本政府や国民に「何度も謝っているにもかかわらず蒸し返される徒労感」が拡がっていることを示唆している。

今年8月の終戦記念日には、「安倍談話」が発表されると報じられているが、 そこに、新たな謝罪の言葉は記されるのか? そして、記されるべきなのだろうか?

(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫

qzoo【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年5月22日~2015年5月25日
対象:全国20代~60代 男女597名

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