【昆虫グルメ】もっともおいしい虫のひとつ「セミの幼虫」を丸かじり!

2015/07/25 08:00

セミの幼虫くわえる

街じゅうにあふれるセミの声。蒸し暑さに拍車をかける、夏の風物詩だ。

しかし、このセミ、昆虫の中ではかなり上位に入る「グルメ食材」であることをご存知だろうか? ミンミン鳴く成虫もカリッとして美味いらしいが、とりわけ幼虫がおいしいらしい。

そこで、しらべぇ取材班は、日も落ちた都内の某公園へ「食材探し」の旅に出た。


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■神秘的に美しいセミの脱皮

セミ羽化

木々が多く、地面が舗装されていない「つくられて10年以上たった公園」では、わりと簡単に見つけることができる。

太い木の幹だけでなく、小さな枝や草などにも、茶色い幼虫が登って、羽化を始めている。幼虫の背中が割れて、真っ白な成虫が姿をあらわし、やがてカラダが乾いていつものセミの色になるのだ。


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 ■とりあえず10匹くらい捕まえてみる

セミ捕獲

5〜6年も地中で過ごして、外界に出てきたばかりのセミ。 捕まえるのはしのびなくもあるが、これも取材。

ちなみに、幼虫の動きは遅いので、子供でも低い位置で見つければ、すぐ捕まえることができる。場所にもよるが、10匹くらいなら30分もかからないだろう。


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■調理スタート:まずは水でよく洗う

セミの幼虫洗う

ずっと地中で生活してきた幼虫には、かなり土や泥がついている。じゃぶじゃぶ洗おう。幼虫の中には、持ち帰る途中で羽化を始めてしまったものも。


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■さっと下茹でして水気を切る

セミの幼虫下茹で

沸き立ったお湯に入れ、30秒ほど下茹で。 なんとなく、「エビ」のように見えて…こないだろうか? 茹でたら、ザルにあけて、水気を切っておこう。


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■「セミはからあげがうまい」との噂を検証

セミの幼虫からあげ粉

ネットで「セミのレシピ」を調べてみると、「からあげ」が多くヒット。きっと美味いに違いない。

下茹でしたセミにからあげをまぶしたら、しばらくなじませる。ここからは、川エビや鶏肉のからあげと同じ手順だ。


■中温の油で2分ほど揚げれば…

セミの幼虫からあげ


■完成! とれたてセミ幼虫(と羽化したて成虫)のからあげ

セミの幼虫からあげ完成


 ■気になるお味:幼虫は「ピーナッツ味のエビ」

セミの幼虫からあげアップ

カラリと揚がったセミ幼虫。おそるおそる食べてみると…あれ? 臭みなどはまったくナシ!

エビほどプリプリしていないが、甲殻類っぽい香ばしさには近いものがある。あと、植物の樹液を吸って育ったせいか、ピーナッツのような香りが。

「公園で捕まえた虫」とは思えないおいしさだ。


■羽化したての成虫は「うまみの濃いポップコーン」

セミ成虫からあげアップ

幼虫を捕まえたはずなのに、持って帰る途中で羽化してしまった、かわいそうな成虫。こちらもからあげにしてみると、幼虫とは、まったく違う食感。

羽化したばかりなのでソフトシェルクラブのような…他に近いのはポップコーンだろうか。しかし、うまみはセミのほうがずっと濃い。


ちなみに、幼虫も成虫も、からあげにするとビールにぴったりなので、ぜひ「夏のひと皿」にどうぞ。

(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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