【夢は「水遁の術」で女湯?】「仕込みiPhone」の鬼才映像作家が今度は忍者に
忍者といえば、日本が世界に誇る「人気キャラクター」。「サムライ」「ゲイシャ」などと並び、世界中で「NINJA(ニンジャ)」で通じる。
そんな忍者に、鬼才映像作家・森翔太監督が挑戦したと聞き、編集部も取材に訪れた。
森監督は、You Tubeにアップした自撮り動画「仕込みiPhone」が130万回以上再生され、「アルスエレクトロニカ」や「文化庁メディア芸術祭」など、国内外の賞を受賞。その後、PVやCMなどでも活躍している。
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■まずはこちらの動画をご覧いただこう
https://www.youtube.com/watch?v=Xjwqn_PJblM
編集部:かなりアナログな忍術ですね…
森:そ、そうですね。正直、CGの使い方的にもアナログ感多めです。
ただ、なんというか、器用に二枚目な雰囲気のトーンより、さえないサラリーマンがそのまま忍者になったような、この感じ(アナログ感)を出したかったです。
僕が普段作るものもそういうのが多かったりしますね、冷静に考えると。
編集部:忍者の魅力ってなんですか?
森:たぶん、中二病をこじらせてたんだと思うんですが、高校生の頃、巾着袋に「まきびし」を入れて持ち歩いてたんです。本当に! ヤンキーに追われて逃げるときは、これをまこうと思ってました。
でも、使う機会はずっとなくて、海外に行く修学旅行のときに、金属探知機にひっかかって、学年全部の前で没収。もともと少なかった友達が、これをきっかけに皆無になりました。
高校2年生のときのあだ名が「まきびし野郎」になりましたから。
前置きが長くなりましたが、技のデパートみたいなところがいいですよね。子供とかマネがしやすくて、憧れやすい。忍びというテーマも、表に出ないヒーローという意味で、アメコミのダークヒーローみたいで好きですね。
編集部:森さんが本当に忍者だったとして、「いちばん使ってみたい忍術」は何ですか?
森:ベタではありますけれど、水中に隠れる「水遁の術」ですね。いつ使うかというところでは、やはり女湯でそれをやれたら夢ですね。
昔、学校のプールにストローを持っていって実行したことがありますが、なかなか上手くいかなかったですね。懐かしい!
あと、「隠れ身の術」もいいですね! なにかしら怖い人たちに追われて逃げる時、これがあれば逃げ通せる。
将来、何が起こるかわからないですからね。この先の人生、借金取りには追われても、警察には追われないよう、重々気をつけてまいりたく思います!
それではこの辺で…ドロンいたします!
この動画は、スマートフォンをパソコンから操作することができる「モビゼン」というアプリを紹介したもの。忍術は、便利な機能を表現したものらしい。
演出家でありながら、常にカラダを張る森翔太監督から、今後も目が離せない。
(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子)