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【法律コラム】酔っぱらって車を破損…50万の修理代は一緒にいた友人も払うべきか

コラム

sirabee0813komachi2©iStock/TAGSTOCK1

毎日暑い日が続きますね。暑い日は、なんと言ってもビールがうまい(笑)

仕事にビールを一杯! 「プハーーッ」ってな感じですよね。おいしくて、のども乾いているからついつい飲みすぎてしまう。すると、あとでいろいろと大変なことに…。

自分の体調が悪くなる分には、まだ「あの日はヤバかった」と笑い話になることもありますが、周りの人に迷惑をかけてしまうと笑えないことになってしまいます。

このあたり、みんなそうなのでしょうか。アンケートサイト「マインドソナー」で調べてみました。

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約2人に1人は、お酒を飲んで他人に迷惑をかけたことがあるのですね(笑)。という筆者はお酒が弱いので、すぐに酔ってしまい、顔を真っ赤にし、急激に眠くなります(苦笑)。

さて、お酒のトラブルで、こんな相談を見つけました。みなさんはどう考えますか?

 

■Bさんの相談 記憶がないAさんが修理代を支払う根拠は?

人気掲示板「発言小町」では、酔っ払った友人(Aさん)が記憶がないまま壊してしまった車の修理代金約50万円を、一緒にいた一緒にいたBさんも、保護責任と連帯責任で支払わないといけないのか? という投稿にレスが集まっています。

sirabee0813komachi画像は発言小町のスクリーンショット

法律上、わざともしくは不注意によって、他人に損害を与えてしまった場合、損害賠償責任を負わなければなりません。

このご相談内容では、Aさんは、酔っぱらって、他人の軽自動車のボンネットに立って、ボンネットとバンパーとアンテナを壊しています。

そのため、Aさんは、ボンネットの上に立っているため「わざと」、もしくはお酒を飲んでしまっている以上「不注意」があると考えられますね。

そして、人に損害を与えているため、Aさんには損害賠償責任が発生します。そのため、原則として、Aさんは修理代を負わなければなりません

 

■友達は修理代の責任を負うのか?

さて、問題は、Aさんとお酒を飲んだ友達も修理代を負担する必要があるか? という点。

法律上、一緒になって「わざと」もしくは「不注意」で、他人に対して損害を与えてしまった場合、一緒に損害賠償責任を負わなければなりません。

ということで、Bさんたちも、Aさんが車を壊した行為について、「わざと」もしくは「不注意」があれば責任を取ることになります。

詳しく相談内容をみると…

AさんがBさんたちの制止を振り切りピッチを上げてかなり酒を飲ん

 

・Aさんがお酒のオーダーをしないように監視したが、隙を突いて他の人のカクテルを一気飲みした

 

・Aさんがまっすぐ家に帰るように、Bさんたちがタクシーを呼んで乗せたのに、Aさんが途中で降りた

と、あります。

ということは、Bさんたちは、Aさんがお酒を飲むのを止めており、タクシーにまで乗せて帰らそうとしており、「わざと」も「不注意」もないと判断される可能性が高いといえます。

そのため、Bさんたちは、修理代を支払う必要はないと考えられますね

反対に、もし…

・Aさんが酒癖悪くて、酔うと周りの物をすぐ壊すということを知っていながら、なんとなく話の流れで飲ませてしまった

 

・Aさんが酒癖悪いと知って、Aさんを酔わせたら面白いと思って飲ませた

といった場合には、「わざと」「不注意」があったと判断され、修理代を支払う義務が生じる可能性があります。

 

■終わりに

お酒を飲んだ勢いで、失敗する人はたくさんいると思います。それは僕も恥ずかしながらたくさんあります(苦笑)。何度怒られてきたか…。

確かに「お酒は百薬の長」とも言われます。でも、「お酒は飲んでも飲まれるな。」と言われている以上、飲みすぎには注意が必要。取り返しがつかないこともありますので、節度をもって飲みましょう。

(文/弁護士・佐藤大和

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