海の家でゲーム音楽ライブ!?音霊で異彩を放っていた「ビキニ&トランクス」

2015/08/30 10:00

夏といえば海に水着にビール! そこに、ご機嫌な音楽がかかっていれば気分は上々ですよね。そんなシチュエーションを満たしてくれるのが、鎌倉の由比ヶ浜海岸で開催されている「音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2015」。

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音霊は今年で11年目を迎える、浜辺に作られた海の家のライブイベント。スキマスイッチやHY、板野友美など総勢300組以上のアーティストが夏季限定で毎日ライブを開催しています。

2015-07-27 16.14.28 音霊が開催されている鎌倉の由比ヶ浜海岸

300組もいるのでバラエティにとんだアーティストが揃っているのですが、そのなかでひときわ異彩を放っているライブイベントがありました。それが、ゲーム音楽の制作をしている株式会社ノイジークローク主催の「ビキニ&トランクス~汗だく!ゲーム音楽ダンスナイト!~」

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どういうイベントなのか説明を見てみると、「ノイジークローク所属作曲家によるゲームミュージックバンド『TEKARU』と、ゲーム音楽をてがける作曲家や、ニコニコ動画『踊ってみた』カテゴリで活動している踊り手など、ダンサーも出演するライブ」とのこと。

「ゲーム音楽でライブ!?」「踊り手ってなに!?」などたくさんの疑問が浮かんできそうです。気になってライブに参加してきたので、レポートしたいと思います。

会場は砂浜の上に小屋を建てた海の家。

しらべぇ0830音霊

ライブ一発目は、ノイジークローク所属作曲家によるゲームミュージックバンド「TEKARU」が登場しました。「ビキニ&トランクス」というイベントですが、本人たちが着ているのは全身ジャージ。

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靴も上履きというこだわりようです。

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1曲目に演奏したのは、SEGAのダンスゲーム「スペースチャンネル5」でもお馴染みの「Mexican Flyer」。会場は歓声に溢れ一気に盛り上がります。さらに盛り上がりに拍車をかけるのが、ダンサーの存在。写真のようにゲーム音楽にあわせたダンスを披露し、観客を盛り上げていました。

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2曲目は、アーケードゲーム&ファミコンの名作「ゼビウス」。おなじみのピコピコ音をキーボードで再現しながら、バンドメンバーが厚みのある音をかぶせます。詰めかけた観客は生演奏に魅了され、歓声があがりました。

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今回はゲストギタリストとして「真・三國無双」シリーズの作編曲をつとめた中條謙自氏も参加しており、TEKARUメンバーに負けないパフォーマンスで、以降も「討鬼伝」「サウザンドメモリーズ」「消滅都市」の曲を披露しました。

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次に登場したのは、「リッジレーサー」シリーズ、「エースコンバット」シリーズなどのサウンドを担当している大久保博氏。さきほどのバンド形態とはうってかわって、ゲーム音楽のDJで会場を沸かせました。

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続いては、ゲーム音楽の作曲家 佐野電磁氏が登場。ニンテンドー3DSを使ってその場で往年のゲームミュージックを作っていくという、クリエイターならではのパフォーマンスを行いました。

しらべぇ0830音霊 踊り手と音を作っている様子

最後は、「日本一歌のうまいサラリーマン」の異名をとるSEGAのゲーム音楽作曲家 光吉猛修氏が気合いの入ったふんどし法被姿で登場。アニメ版「バーチャファイター」の主題歌の英語版「愛が足りないぜ -No Brotherhood without Love!-」など5曲を熱唱。歌と姿で観客を魅了しました。

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イベントは、「ビキニ&トランクス~汗だく!ゲーム音楽ダンスナイト!~」の名の通り、冒頭から終幕までゲーム音楽漬けで、アーケードゲームからスマホゲームまで幅広いゲーム音楽を楽しめました。

ノイジークロークの社長で「ビキニ&トランクス」の企画立案者の坂本英城氏に、開催に至った経緯について話を伺いました。

しらべぇ0830音霊キーボードを弾く坂本氏


――なぜ、海の家でゲームミュージックのイベントを開催しようと思ったのでしょうか?

かねてよりビーチでゲーム音楽イベントをやってみたいなぁと思っていたところに、音霊さんからお声がけいただいたのがきっかけです。おそらく今までめちゃくちゃなゲーム音楽イベントばっかりやってきたので目に留めていただいたのだと思います。

また、海や太陽、青空、ビキニといったものから一番遠くにいるゲーム音楽家やゲーム音楽ファンが、このイベントをどういう観点から料理し、楽しんでもらえるのかということを知りたいという気持ちもありました。

――実際、イベントを開催してみての感想を教えてもらえますか?

集客に課題は残したものの、ダンスとゲーム音楽を融合したイベントというのは僕の知る限り他にないので斬新なものになったと思います。ただ、法的に海のルールというのが存在していて、通常のライブハウスやホールより音量制限があったりなど生音の音量コントロールが難しく、バンドよりもDJステージの方が親和性は高いのかなと思いました。次回は、デジタルミュージックに絞って、ダンサーさんを増やしたり演出をもっと凝って、唯一無二のイベントに成長させられたら良いかなと思っています。
しらべぇ編集部では、今回のイベントに合わせ368人に「ゲーム音楽のライブに行ったことがある人」を調査してみましたが、結果は8.4%とまだ少ない割合でした。

海の家でのゲーム音楽ライブは今回がはじめての開催ですが、ライブハウスやコンサートホールではゲーム音楽ライブの開催は増えています。懐かしの名曲からスマホゲームの音楽までさまざまなジャンルでライブが開催されているので興味を持たれた人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文/しらべぇ編集部・砂流恵介)

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