「おい!妊婦!」本当にあった電車内トラブル事例5選 刃物を突きつける乗客も…

2015/11/11 18:00

People in Tokyo subway

©iStock.com/oneinchpunch

10月1日、JR東日本をはじめとする東日本の鉄道業者37社が、「優先席での携帯電話使用ルール」を改訂。混雑時を除き、優先席やその付近でも携帯電話が使えるようになった。これは、“携帯の電波が心臓ペースメーカーに与える影響は非常に低い”との総務省の指針によるものだ。

しかし、このルール改訂は本当に意味があるのだろうか? 今回しらべぇ編集部では、「優先席およびその付近での携帯電話の扱い方とトラブル事例」について調査した。

優先席_グラフどの年代もルールを無視している人が6割を超えており、平均で70.2%だった。この結果が表すように、ルール改訂後も満員状態の優先席付近で携帯電話を使用している人を多く見かける。



 

◆こんなにある!携帯電話使用をめぐる電車内トラブル

では、過去に起こった優先席付近での携帯電話使用によるトラブル事例をいくつかご紹介しよう。


2012年9月 JR亀有駅で、優先席付近での携帯電話使用を巡って男性2人が口論。一方がエスカレーターの上からもう1人を突き落とし、重傷を負わせた。


2014年6月 JR京浜東北線でタブレットを使う乗客に向かって、70代の男が「優先席でいじるな」と刃物を突きつけた。約50人の乗客が線路上に逃げだす騒ぎに。


2014年12月 相鉄線でスマホをいじっていた女性に、60代の男が「降りろ」と怒鳴り、非常ボタンを押した。男は、同様のトラブルを同年4月から39回も繰り返していた。


このような大きな事件に発展せずとも、優先席付近での携帯電話にまつわるトラブルは、日常茶飯事だという。さらに、優先席で起こるいざこざは、それだけにとどまらない。


2010年2月 不眠症にかかり睡眠薬を服用していた20代OLが、体調不良のため優先席に座っていたら、突然高齢の男性に肩を叩かれ「なんで優先席に座るんだ! 席を譲れ」とすごい剣幕で言われた。結局、席は譲ったが、女性は「納得できない」とコメントを寄せている。



2013年10月 パッと見ではわかりづらいが首と腰のヘルニアを患っていたある男性は、朝の満員電車で優先席がたまたま空いたため、座席に座った。そのとき、ドアの陰に立っていた女性が一瞬空いた席のほうに来たが、また陰に戻ったのが視界に入った。

すると、見知らぬ中年男性に突然、「妊婦! わかんないのか!」と言われ、肩を叩かれた。唖然としていると、ドアの陰に立っていた女性を無理やり引っ張ってきて「だから、妊婦!」と。そこでようやく事態を理解し、「あ、どうぞ」と席を譲ったところ、中年男性は誇らしげな顔をして電車を降りて行った。


席を譲った男性は、「私だって目の前に妊婦さんがいたら席を譲ります。中年男性の『朝からいいことしたぜ』っていう誇らしげな顔、これから先の人生で自分が正しいと思った行動をするとき、思い出します」と語った。



優先席での立ち居振る舞いには、それぞれのモラルが表れる。携帯電話のマナーをはじめ、座席の使い方についても、今一度、本来の意味を見つめなおすべきかもしれない。

(文/しらべぇ編集部・小林香織

qzoo調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代の電車で通勤通学している男女329名

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