リカちゃん・赤井英和も!あの人も歌っていた「音頭」の世界

2015/11/29 09:00

sirabee1215ondo3©iStock/hitsujikumo33

今年の夏、息子の通う幼稚園の夏祭りに行きました。祭りの後半「みんなで盆踊りを踊りましょう!」とのことで輪になって待っていると、ある曲が流れ始めました。

その曲を聴いた私は驚きを隠せませんでした。リリースされたのは1981年、今から34年も前の『アラレちゃん音頭』だったのです。

「40代の自分は世代だけど…」

「子供たちは分かるのか?」

「いや、子ども達は盆踊りの練習とかで知ってるのかも…」

「20代〜30代前半の親御さんはどうだろう?」

「再放送で観て知ってるのか…」

あの陽気な音頭が鳴り響く中、私は色んなことをたくさん考えました。あ、めちゃんこ考えました。他に適当な音頭はなかったのか!?

そこで、カラオケ大手「JOYSOUND」さんの検索を使い「音頭」について調べてみました。


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■タイトルに「音頭」が付く曲は…519曲も!

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カラオケに収録されていない音頭もあって、実際にはもっと曲数は多いかとは思いますが、それでも519曲はなかなかの数です。一体、どんな音頭があるのか詳しく見ていくと…

やはり多いのは、地名のついた「ご当地系音頭」。

有名な「東京音頭」や「河内音頭」など、民謡も含めるとかなりの数です。「TOKYOスカイツリー音頭」といった新しめの音頭も。町おこしで作られた感の強い音頭もありますが、中には「ハワイ音頭」というものも。殿様キングスさんが歌われてるみたいで、歌い出しは…

月が出た出た カメハメハ

南国ムードを和風の音頭に見事に融合させています。そこが音頭の懐の広さ。「ご当地系」からの派生で、土地の名産や名物を歌った音頭も多く見られます。

例えば赤井英和さんの「たこやき音頭」。歌詞では…

あのま〜るさは何のため 人と人とを繋ぐため

たこ焼きの丸さに、そんな意味があったなんて! 音頭は、見落としていた真実にも気付かせてくれるんですね。

他にも、「ゴルフ音頭」「日本全国カラオケ音頭」「ニッポンスナック音頭」といった「趣味嗜好系」の音頭も豊富。

「メッセージ系」の音頭もありました。メッセージ系音頭の特徴は、タイトルから伝えたい想いを全力で発信しているところです。例えば「ふりこまないで音頭」「メタボ飛んでけ音頭」「モテたい音頭」。かなり切実な訴えになっています。

そして、「アニメ・キャラクター系」も音頭の宝庫

「ドラえもん音頭」「アンパンマン音頭」「ポケモン音頭」「ちびまる子音頭」「キン肉マン音頭」「NARUTO音頭」「ゴジラ音頭」…国民的な作品にはかなりの確率で音頭が存在していると思ってもよいでしょう。

キャラクター系の音頭を探っていきますと「リカちゃん音頭」を発見! 歌詞は…

うなどん ぎゅうどん よういドン ちょっとたべたい つまみたい  リカちゃん リカちゃん リカちゃんおんど

リカちゃんって意外と食いしん坊だったんですね。女子人気が高いのもわかった気がします。


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■大御所こそ音頭を歌う!

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ここまで歌われている内容で分類してきましたが、歌っている人で分けてみますと…やはり多いのは「演歌・大御所系」。

氷川きよしさんや五木ひろしさん、天童よしみさん、といったそうそうたる名前が並ぶ中、群を抜いて多くの音頭を世に送り出しているのは…三波春夫さん!

かの有名な「東京五輪音頭」を筆頭に「奈良県民音頭」「世界平和音頭」と、ご当地系やメッセージ系もカバー。さらには、「ルパン音頭」とキャラクター系までおさえるキング・オブ・音頭。

意外なところでは、大瀧詠一さんの「クリスマス音頭」。

七面鳥食って飲んで騒ごう 七面鳥食って飲んで騒ごう


ジングルベル ジングルベル ジングルベルよ
大瀧詠一さんの手にかかると音頭もなんだかオシャレ。つづいて、山本リンダさん「ウブウブ(リンダ音頭)」。
アハン ウフン くちほどじゃ
アハン ウフン ないひとね
どんな振り付けなのかが気になりますが、家族と盆踊りに行ってこの曲が流れた場合、平静を保てるかどうかは自信がありません。

さて、音頭を歌っている人を見ていくうちに、私はあることに気付きました。バンドの人達も意外と音頭を歌っているんですね。

・サザンオールスターズ「南たいへいよ音頭」



・ザ・ハイロウズ「21世紀音頭」



・怒髪天「日本全国酒飲み音頭」



・爆風スランプ「ちゃんちゃらおかP音頭」



・筋肉少女帯「おサル音頭 〜BORN TO BE WILD〜」



・MONGOL800「豊年音頭」



・ウルフルズ「ムーボン音頭」



・ゆず「スマイル音頭」


こうやって並べてみますと、なんだか間口が広いというか、二の線で気取っているだけじゃなく三の線もイケるバンドが音頭に取り組む傾向にあるようです。しかも、息の長い活動をしている方々が多い印象。

音楽の方向性で解散の危機にあるバンドの皆さんは、一度「音頭」を視野に入れてみるのも手かもしれません。これだけ多くの人達が「音頭」を歌っているのなら「音頭フェス」ってできるんじゃないですかね?

夏の夜、野外で、音頭を歌ってもらって、その周りで観客が踊る…あ、これって、昔からある音頭のスタイルでした!

(文/ゴウヒデキ

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