イスラム教徒向けハラルおせちまで… 外国籍おせちに注目!
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外国人旅行者数が増加する日本。観光庁は10月、2015年1月から10月までに日本を訪れた外国人旅行者の数が1500万人を超えたことを発表しました。この数字は、2014年1年間の合計数を上回っており、過去最高となっています。
これから年末年始に向けてまた多くの外国人旅行者が日本を訪れることが予想されますが、日本のお正月において彼らが注目するもののひとつが、おせち料理です。
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重箱に豪勢に盛られたおせち料理の見た目は、日本特有の文化・料理として外国人の食欲や興味を大いに刺激するよう。ネット上では、おせち料理の写真を見た海外ユーザーによる「食べてみたい」という声も多く見られます。
しかし、日本人にとっても品目の好き嫌いが存在するおせち。外国人であればなおさら、いざ食べるとなると戸惑う人も少なくないでしょう。
そこで最近は、従来のおせち料理の概念にとらわれない様々なおせち料理が登場しています。
食品通販サイトには「中華おせち」「イタリアンおせち」「フランス懐石おせち」など、各国の料理に根差したおせち料理が多数。
さらに、イスラム教徒でも食べられる「ハラルおせち」なるものまで見られます。
イスラム教徒は、豚肉やお酒をはじめ、シャリーア法に則って食肉処理されていないものなどを飲み食いすることを避け、イスラムの教えで許された「ハラル品」であると正式に認められるもの以外は原則口にしません。
そのハラル基準に従ったおせちが、「ハラルおせち」というわけですね。
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「ハラルおせち」は、ハラル認証を取得している東京・赤坂の「東京ハラルレストラン」がつくっており、たとえばみりんの代わりに砂糖やハチミツを使用するなど調理に工夫が施されているようです。
※画像は「ハラルおせち|2016年度 おせち特集|クリオンマーケット」のスクリーンショットです
高カロリーである通常のおせち料理。添加物などにも厳しい規定が設けられているハラル食ですから、お正月太り対策にもなるかもしれませんね。
(文/しらべぇ編集部)