上級国民、一般国民の「ハンコ斜め押し」に厳しい態度

2015/12/15 11:00

印鑑

社会全体のデジタル化がじわじわと進む中で、少しずつ出番が減っているように感じる「印鑑」の押印シーン。

住民票や戸籍謄本の請求でも、運転免許証などの本人確認書類を提示すればサインで受け取れる自治体が多くなった。宅配便や郵便の受け取りも「サインでいいっすよ」と応じてくれるケースがほとんどだ。

印鑑

一方、ビジネスシーンではまだまだ印鑑も現役。書類上の定められた位置へできるだけ「まっすぐ」に押すことを求められる。

一部の企業などでは、上司への敬意を「斜め押し」で表すことを強いる「お辞儀押し」という奇習もあるようだが、おおむね「まっすぐ押し」がマナーだといってよいだろう。


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■これが意外に難しい…

印鑑

とはいえ印鑑の「まっすぐ押し」は意外に難しく、それなりの技術を要する。

押し慣れている人なら苦もなくこなせる作業でも、印鑑の押印と縁遠くなりつつある「一般国民」ではそうもいかない。

たまに押すと「だぶる」「かすれる」「にじむ」といった事象も起こしやすく、マナーに背いた印影に仕上がってしまう。

書き直しが利く書類だっだし、一から書き直して印鑑も押し直せばよいところを、それも面倒で「まいっか」とそのまま提出してしまった。

こんな経験に思い当たる一般国民も多いのではないだろうか。


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■「斜め押し」への信用度は?

しらべぇ編集部の調査によると、「書類などで印鑑を斜めに押している人は信用できない」と考える人の割合は、12.1%

グラフ

マナーとして「まっすぐ押し」が求められているにもかかわらず、印鑑の押し方で信用の度合いを測れるとまで考えている人は少ないようだ。

ただし調査対象の一部には、斜め押しする人を「信用できない」と斬って捨てる層も存在する。


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■厳しい態度を示す「上級国民」

斜め押しを「信用できない」とする層の筆頭は、職業別では「公務員」の22.6%

グラフ

同じサラリーマンでも「会社員」では12.5%に過ぎないだけに、官吏・官僚が自らの主義・主張をあからさまにした高い数値は注目に値する。

意識別では「自分は出世しているほうだ」と考えている層で割合が高く23.2%。「学歴に自信がある」という19.3%や「自分はモテる」という18.0%も割合が高い。

官僚主義」で「意識高い系」。そんな「上級国民」が示したのは「印鑑を斜めに押すような国民は信用できない」とする厳しい態度。

一般国民としては恭順の意を表すためにも「お辞儀押し」で応えたほうがよいのでは…? だめだめ。それでは信用を得られない。やはり「まっすぐ押し」で。

(文/しらべぇ編集部・前田昌宏

qzoo調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1,371名

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