10%値引きとポイントお得なのはどっち?学生は経済オンチ?
人気公認会計士の平林亮子さんによる『年収500万円で20年働く人 年収1000万円で10年働く人 損しないのはどっち?』。
お金の仕組みにまつわる二択問題を解くことで、「節税」「老後資金」「住宅ローン」「相続」「介護」などにどう対応していけばいいがお金の基本から理解できるようになっている。
しかし、この二択が思わず迷ってしまうものばかり。 「自宅を購入する時期。お勧めなのは、インフレ時、デフレ時、どっち?」「80歳まで生きるとしたら、国民年金を65歳から受け取るケースと70歳から受け取るケース、総額が多くなるのはどっち?」など、すぐに答えられるだろうか?
本書にあるひとつの問題に挑戦してみよう。
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■10%値引きと10%ポイント還元はどっちがお得?
ポイントといっても、買い物に利用できるものから景品に交換できるものまでいろいろあるが、買い物に利用できるポイントは、そのぶん値引きをしてもらうようなもの。
では、10%値引きと10%ポイント還元は、消費者にとってどちらがお得なのかというと、答えは10%値引き!
10%値引きの場合、100円の商品を90円で購入できる。一方、10%ポイント還元は、100円の商品を購入すると10円分のポイントがつくため、つまり110円分の商品を100円で購入していることになる。
10%値引きの場合には、値引き額10円÷100円=10%の値引き。 一方、10%ポイント還元は、 値引き額10円÷110円=約9%の値引きということに。計算上は、10%値引きの方が消費者にとってお得なのだ。
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■調査では、値引き派・ポイント派が拮抗
しかし、消費者の実態はどうなっているのだろうか? しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1371名に調査したところ…
男女とも「値引き派」が上回ったが、ポイントを好む人も4割を超えている。
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■20代に目立つポイント派
年代別では、20代のみポイント派が値引き派を上回った。経験豊富な世代のほうが、買い物での金銭感覚が研ぎ澄まされているのかもしれない。
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■お金がリアルな職業はポイント不信
また、職業別では、自営業や自由業といった「自分でお金を扱う仕事」につく人は「将来のポイントより目先の値引き」を好む傾向が見える。家計を握ることが多い専業主婦も値引き好き。
8割がポイントを好む学生のみなさんは、これから買い物や経済の仕組みを肌で学んでいくのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20〜60代男女1371名
※この記事はしらべぇ編集部と幻冬舎plusが共同で執筆・調査したものです