SNSで見る企業広告の笑顔はなぜ嘘くさい？担当者に直撃
日々、さまざまな投稿が流れてくるSNS。最近では、企業の広告の役割もあり、Facebookで「新卒採用」などの広告を見ることができるが、どの企業もなぜか、写っている人みんなが笑顔であることに違和感を感じたことはないだろうか？
「ブラック企業」という言葉が流行語となる今の社会で、ここまで笑顔満開なのはおかしい…そう感じている人が少なからずいることが、しらべぇ編集部の調査で判明した。
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■3人に1人は嘘くさいと感じていた！
しらべぇ編集部が全国20代～60代のFacebookユーザー男女475人にアンケート調査を行なったところ、35.6％は「みんな笑顔な企業広告を嘘くさく感じる」と回答。
該当者に話を聞いてみると…
「そういうところでクリーンさは、はかれないと思ってる。ワ○ミのバイト募集もみんな笑顔だったし」（25歳・男性）
「新卒で入った企業の職場パンフレットに後の上司が出ていた。パンフレットでは笑顔だったけど、実際は常に怒ってるモラハラ野郎だった」（23歳・男性）
「笑顔で色んなものを隠そうとしている感じ」（29歳・女性）
しらべぇでは度々ブラック企業の現実を数字データとともに報じているが、人々の「ブラック企業」への警戒心はもはやMAXに達しているのかも…
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■担当者に直撃！
実際、企業の広告写真はなぜ「笑顔」なのだろうか？ そして、それは「心からの笑顔」なのだろうか？ 疑問を解決するには実際に笑顔で写っている人に聞いてみるのが一番だ。
ということでしらべぇは取材班を派遣。話を聞かせてもらうのは、スマホやPCの買い取り価格比較サービス「ヒカカク！」を運営するスタートアップ、株式会社ジラフの担当者だ。
－みなさん笑顔で良い写真ですね。
「弊社の売りはメンバー間の仲の良さなので、笑顔で楽しそうな写真を公開することで、それをアピールしたいと考えています」
－なるほど。そうやってクリーンなイメージを醸し出そうとしているのでしょうか。
「いえ、決してそんなことはありません」
－実際、ベンチャー企業って激務ですよね？ 何にも知らない学生を惹きつけるため、必要以上によく見せてる印象を受けます。
「たしかに、人材は募集していますが、ありのままの姿を魅せているだけですが…なにか誤解されているようですが。むしろ、弊社のサイトの写真は笑顔がぎこちなくないですか？」
－え？
「たとえばこの写真」
「写真慣れしていない社員ばかりで、撮影に難航したんですよ」
－たしかに、他の企業のように「満開の笑顔」ではなく、どことなく引きつった印象すら受けます。
「『自然体で』って言われても、普段写真に写る機会がないので、みんなカチコチになっていました。むしろ、普段の笑顔が出せませんでしたね」
－他の会社では美男美女が大きく写ってることも多いですが、なぜいないのですか？
「単純に、美男美女が社内にいないからです」
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■結論：笑顔を作れない企業もあった
スタートアップの裏側が少しばかり垣間見えた今回の調査。ブラック企業に入ってしまうと、後々大変なので、学生の諸君には「笑顔の裏側」までしっかりと見抜いてほしい。
（取材・文／しらべえ編集部・岡本拓）
