【内科医が語る健康診断】出木杉くんは人間ドックが好き?

2016/01/01 17:00

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©iStock.com/KatarzynaBialasiewicz

芸能人や身近な人が病気になったと聞くと、自分のからだも心配になるもの…。しかし、毎年なんとなく健康診断はうけていても、人間ドックはちょっとハードルが高い印象もあるかもしれません。

内科医である記者としては、実態が気になるところです。


 

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■人間ドック経験者は3割

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全国の男女1,381人に聞いてみたところ、ちょうど30 %が人間ドック受診経験「あり」でした。

グラフ_2経験者の割合は年齢が高くなるにつれて増え、60代以上ではおよそ半数に達しています。


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■人間ドックは健康診断とどう違う?

健康診断(健診)は、病気に進展しそうな状態を見つけて予防することをおもな目的としています。

年1回の実施が義務づけられているので、会社員や学生のかたは毎年受ける機会があるはず。自営業や主婦向けに、自治体が無料あるいは少額で実施していることもあります。

健診項目はシンプルで、予算内で多くの人がメリットを得られるよう、必要最小限のものが選定されています。患者数が多く予防可能という点で、特に生活習慣病予備群(メタボリック症候群)のスクリーニングに焦点があてられています。

なお、同音異義語である「検診」は、特定の病気を早期発見し進行前に治療へつなげるために行われます。がん検診をイメージしてください。

人間ドックでは、定期健診では扱えない詳細な検査を受けることができます。任意受診のため費用は基本的に自己負担ですが、健康保険組合などが補助してくれる場合も。

自覚症状のない状態でさまざまな病気をみつけられる可能性がありますが、なにせ高額なため受診のタイミングが難しいところです。日本人間ドック学会は「原則として1年に1回が望まれる」としています。

既になんらかの症状がある人は保険診療の対象となりますので、まずは内科外来などを受診してください。


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■自己評価の高さと受診歴に関係が?

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これらの質問にYesと答えた人では、人間ドックを受けたことのある割合が平均より高い傾向にありました。ステータスや容姿に自信があると、からだの内側にも気を配る余裕が出るということでしょうか。

ドラえもんのサブキャラ「出木杉くん」のような人? 苦手つくり機でテストが苦手になったのに100点をとってしまうハイパーな彼。大人になったらたしかに人間ドックを受けていそうです。

(文/しらべぇ編集部・青木マダガスカル

qzoo 【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1371名

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