「お母さん」と見た目で呼ぶのは不快?女性問題になる危険も

2016/02/25 09:30

お母さん
©iStock.com/photosoup

タレントが街歩きをする番組が多くなり、テレビで芸能人と一般人が絡むシーンを観る機会も増えた。タレントは出会った人に声をかけるが、名前を呼ばずに「お父さん」や「お母さん」と見た目で判断して呼んでいる。

実際に呼ばれた人に、子供がいるかはわからない。それなのにお父さん、お母さんと呼ばれるのは不愉快に思う人もいるのではないだろうか? しらべぇ編集部では、日常でもありえるそうしたシーンへの世間の反応を調査をしてみることに。


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■見た目で「お母さん」と呼ぶと問題にもつながる?

全国の20代〜60代の男女1340名を対象に「子供がいるか分からない人に『お父さん、お母さんと見た目で呼ぶのは失礼』だ」と感じているのは、全体でおよそ4割。さらに男女別でみると、大きな開きが出た。

お母さん

ご覧のとおり、女性ではどの世代でも約5割の人たちが不快な思いをすると判明。

子供がいない女性に対して「お母さん」と呼ぶのは、一歩間違えれば女性問題にもつながる恐れもありそうだ。とくに40代以上の世代では、半数以上と高い割合なのが印象的である。


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■「お父さん」「お母さん」と呼ぶ危険の背後に晩婚化や不妊治療が

晩婚化が進み、生涯未婚で過ごす人も今後さらに増えていくだろう。ライフスタイルが多様になり、歳を取れば必ず父母になるとは限らないのだ。

また結婚をしても、なかなか子供に恵まれない場合も多い。不妊治療が思うようにいかずに、とくに女性が精神的な苦痛を負うケースもある。

見た目だけで「お父さん」「お母さん」と決めつけるのは、そんな人たちを知らないうちに傷つける危険な行為となりかねないだろう。


最初に名前を尋ねて、名前で呼ぶ。ビジネスシーンでは当然のことだが、テレビ番組のロケではそんな手間さえ省かれるのが現状なのかも。

名前を呼ぶのが難しいのなら、みのもんたのように「お嬢さん」と呼ぶくらいの配慮をしてもいいのではないだろうか?

(文/しらべぇ編集部・ニャック

qzoo調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1,340名 

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