怒鳴らない子育てには限界がある?

2016/03/03 10:30

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©istock/monkeybusinessimages

 

■ときには怒鳴ってしまうこともある

育児雑誌の特集や育児書には「怒鳴らない子育て」という言葉が踊ります。ちらっと記事を読んでみて、「頭じゃ分かるけど、実際は無理!」と思う人も多いでしょう。では、毎日子どもと対峙しているときれいごとにしか見えない「怒鳴らない子育て」は、絵に描いたもちなのでしょうか。

怒鳴って叱りつけることのみがしつけの方法ではないことはみなさんもわかりますよね。手本を示す、正しいやり方を教える、どうしてうまくできないのか子どもの気持ちにより添うなど、しつけには叱る以外に様々な方法があります。

一度閉じてしまった育児雑誌や育児書に書かれていることをもう一度よく読んでみてください。いつでも100%怒鳴らないようにしなさいといっているわけではありません。できるだけ怒鳴らないですむ方法を説明しているだけです。

ストレスをため込んでイライラしているときに、つい怒ってしまったり、叱りすぎてしまったりするのは、人間ですから当然です。また、危ないことをしているときなど、場合によっては問答無用で子どもを叱り、行動を抑止する必要があります。

1回でも怒鳴ってしまったら「私は悪い親」と思うのではなく、1回でも怒鳴る場面を減らすことができたら、「私よくやってるじゃん!」とポジティブに考えるようにしましょう。


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■妻に共感できない夫はダメ夫なのか?

同じことが、夫婦関係にも言えます。

たとえば出産直後の夫婦。産後の女性は心身ともにつらい状態を経験します。体のダメージが大きいことは言わずもがな、ジェットコースターのようにホルモンバランスが変化するので、情緒的にも不安定になりやすい。

そこで妻の気持ちにより添える存在であることが、産後の夫には求められます。妻がイライラしているとき、近くには赤ちゃんと夫しかいないわけですから、そのイライラの矛先は夫に向かうのは当然です。赤ちゃんに矛先が向いたら大変ですから、夫は妻のイライラを受け止めるだけでも最低限の役割は果たしていると言えます。

しかし夫だって心の余裕がなくなることはあります。妻の不安や不満を受け止めなければいけないと、頭ではわかっていても、あんまりにもひどい言葉でなじられたり、理不尽に八つ当たりされたりすると、つい言い返してしまうことはあるでしょう。

そんなとき「ああ、自分はなんて器が小さいんだ。なんてダメな男なんだ」とは思わないでください。


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■ぜんぶ妖怪のせいなのだ!

妻がイライラしているのは妻のせいではない。サンゴヅカレという妖怪が憑依しているだけなんだと考えましょう。同様に、自分に余裕がないのもシゴトヅカレやカジヅカレという妖怪が憑依していたからなんだと思いましょう。悪いのは妻でも自分でもないのです。

「全部妖怪のせいなのだ!」と思うのです。

そして、次に妖怪がやってきたときに、どうやってそれを撃退するのかを考えればいいのです。まんまと憑依されてしまうことは、ゼロにはならないでしょう。それでも少しずつ撃退できるシーンが増えていくはずです。

そうやって少しずつ、理想に近づいていけばいいのです。

※この記事は全国のFMラジオネットワークJFNの「OH! HAPPY MORNING」のコラボ企画です。記事の更新は隔週木曜日10:30am。記事更新の約10分前から、おおたとしまさがこのラジオで記事と同様の話をおしゃべりします。

(文/おおたとしまさ

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