ハンマーで指輪をたたく?!話題の「ソロ離婚式」に突撃
2016/03/03 11:00
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
春。出会いもあれば、別れも多い季節ですよね。お互いに別々の道を選ぶ決意をした夫婦が「再出発」のケジメとして執り行う「離婚式」というものがあるそうです。
そして、「離婚式」はハードルが高いけれど、友人や家族にきちんと離婚を報告したい…と、そんな明るい門出を迎える目的でひとりで行える「ソロ離婚式」というサービスが新登場したそう。
なんでもその内容とは、結婚指輪をハンマーで叩き、思い出の写真をハサミで裁つそう…。これだけきくとちょっとギョッとする内容ですが、そこには深い人間模様がありました。
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■さっそくお邪魔
4年に1度だけ訪れる、2月29日。この日は離婚式プランナー寺井広樹さんが日本記念日協会に申請し制定した「円満離婚の日」だそう。
この日のプログラムは、下記の流れ。
①離婚の経緯を司会者が説明
②離婚届におひとりで署名
③結婚生活をスライドショーで振り返る
④思い出の品を処分
まずは司会の方から簡単に、今回の主役・旧婦の結婚人生の説明が。
約20年前にご結婚された旧婦は、子宝にも恵まれ幸せな日々を過ごされたそうです。
しかし旧郎のお仕事が忙しくなるにつれすれ違いが生じ、次第に言い争いになってしまうようになり、離婚届を提出する運びとなり…。
いよいよ旧婦のHさん(45歳)が登場。
門出の日にふさわしく、落ちついたブルーワンピースでご登場。その後、本人による挨拶が。
「このようなカタチをとったのは、新たな門出を暗い気持ちではなく、明るい気持ちで皆さんに見ていただきたかったからです。
これから生活も大きく変化していくと思いますが…ネガティブにならず前に進みます」
リアルな心情を述べられたあと、着席。
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■離婚届に署名
友人代表のご挨拶では「結婚当初から本当は少しだけ…予感はしていました。でも離婚はしても友情は変わりません。これからも応援していきます!」と、こちらも親友ならではのリアルで温かい言葉。すこし涙ぐむ旧婦のHさん。
このあと1人で行うはじめてのソロ作業、今回のメインイベントでもある「離婚届に署名」。
そして結婚指輪を外します。
そちらを台のうえに置いて…ハンマーが用意されました!
そのまま、思いの丈を振り絞ってエイッ! と一撃。
わずかに指輪がくにゃりと曲がりました…。この時点で我々双子、見ず知らずであったはずのHさんの長い結婚の歴史を感じ、めちゃ緊張していることに気づきました。
周りのご友人も、式の最中は笑顔というよりは、「しかと見届ける」といった厳かな雰囲気。
そして、かつてのご夫婦の写真をキレイにハサミを入れて裁断。
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■ご歓談
ここで会場をうつして、しばしのご歓談。オードブルが並び、ドリンクで乾杯。
あらためて、Hさんにインタビュー。
−なぜ、ソロ離婚式を挙げようと思ったんですか? 挙げてみた心境は…?
「結婚当時、夫とTVで観てこの式の存在は知っていて、興味深いね〜って話してたんです。今回色々あって、いざやる段になったとき、1人でやる分にはいいよ、と夫が言ってくれて。
指輪をハンマーで叩いた瞬間に案外もろく曲がるのをみて、人間関係も同じだな…って。ずっと同じで変わらないと思っていたものでも、何かしらの影響で簡単に崩れるものなんだなって」
−今後は、どのようなことに挑戦したいですか?
「今まで、お嫁さんになってドレスを着て、子どもを産んで…と固定概念に自分をあてはめていました。でも結婚という形式にこだわらず心の伴侶になりえる自分でいなければいけなかったなぁって。
人生も折り返し、自分らしく前向きになんでもチャレンジしたいです」
−ぶっちゃけ、ソロ離婚式やって良かったと思います?
「はい! 相手のいないところで悪い部分を言うのは欠席裁判みたいでイヤだけれど、いない場だからこそ、夫の良かった部分も思い出します。
ホント、私とは相性が合わなかっただけなんだと思えました」
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■ラストはブーケトス!
最後は、ブーケトス! 旧婦から客席にむけて花束が投げられます。
今回はなんと、奈津子がキャッチ! 驚きの表情。
旧婦が結婚式で利用されたドレスが譲り受けられます。
私たち双子は、結婚の経験はまだありません。男女が出会い、向き合い、離婚する。 そのなかには当人にしか分かり得ないさまざまな思いがあると思います。
この「ソロ離婚式」で、離婚を思いとどまる方もいるそうです。世の中には、まだまだ知らないことがあるのだなァとおもいました。
(取材・文/奈津子・亜希子)