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18歳で痛風になった男性が語る「絶対に避けるべき食生活」


 ©iStock.com/joloei

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中高年の男性の間ではお馴染みの病気『痛風』。風が吹いただけで痛むというのがその名前の由来だけあって、経験者からは「骨の中からえぐり出される痛さ」など、なんとも痛々しい体験談が聞かれる。

若くても30代以降の人が罹患すると言われているこの病気だが、年齢に関係なく10代で発症する人もいるらしい。そこで、18歳で痛風を発症したという男性に取材を行なった。

 

■男性(当時18歳)の体メモ

・160センチ48キロ痩せ型
・体脂肪率15%
・病歴は軽度のアトピー性皮膚炎のみ。投薬治療中だが、ごく少量
・血圧・血糖値等の異常はなし

つまり、健康的な若者

 

■病院へ行く流れ

「浪人生をしている18歳の秋、右足の膝にわずかな痛みを感じました。その頃、筋トレにハマっていたので『やりすぎたかな?』と考え、休息を取ろうとその日はそのまま就寝。

 

しかし、翌朝になっても痛みは引かず、むしろ時間が経つにつれて激痛が右足の親指にまで広がり…。午後には右足を引きずらないと歩けなくなり、病院へ駆け込みました」

 

■医師の診察は?

「私は『筋トレでケガしたかも…』と話しました。しかし、患部を見た医師は『ああ、これ痛風ですね』と一言。

 

医師が言うには『痛風は太ったおじさんの病気と思われがちですけど、現代は飽食の時代で、たとえ若い人でも問題のある食生活をしていれば、なる可能性は十分にある』だそうです。

 

そう言われて思い出したのが、最近『たらこスパゲティ』を食べまくっているということ。私は昔からなにかにハマると極端にそればかり食べる人で、毎日朝と晩にたらスパ(たらこ多め)を食べていました。おかわり分も含めると、確実に週に20食は食べてましたね…。

 

しかも、お昼のお弁当にもたらこを入れていたので、プリン体の摂取量は相当ヤバくなってたようです」

 

■その後の経過

「とはいえ、この時、医師の診断にも半信半疑でした。しかし、言われた通りに水分を飲み、食事を控え、頓服薬を飲むと症状はすぐにおさまり、再発もしていません」

 

■医師に改めて聞いてみると…

しらべぇ取材班は大阪府内でクリニックを運営する医師(40代・男性)に話を聞き、若い痩せ型の男性でも痛風になりうる、そのメカニズムを聞いた。

「痛風は、体内に多くなり過ぎて、血液中に溶け切れなくなった尿酸が関節周辺に沈着、ある日突然強い炎症を引き起こした状態のことを言います。

 

成人男性の場合、ビールなどのアルコールによって起こる場合が多いです。これは尿酸のおよそ80%が尿でしか排出されないのに、アルコールが水と仲が良いせいで優先的に排出されてしまい、その結果、体内の水分が不足するためです。

 

ただ、飲酒をしない若い人であっても、普段摂取する水分の量によっては、痛風が起こる可能性があります。生活習慣によるため、普段水をあまり飲まない人もいるんですよね。

 

また、食生活の欧米化に伴い、プリン体を多く含む動物性食品の摂取も増えてきているため、若い人であっても発症する可能性は十分あると思います。

 

注意点としては、血管内の尿酸濃度が低くても、間接内の濃度が高い可能性もあるということです。また、尿酸結晶は長年の蓄積によるところが多いので、血管内の濃度が下がっても安心はできません」

 

痩せ型の人でも、食生活次第で痛風になってしまう可能性はあるようだ。いやむしろ、見た目がスマートで健康に自信を持っているほど、血圧や血糖値、尿酸値など、体内の数値については疎かになっていることもあるだろう。

自己判断に任せず、日頃からきちんと信頼できる医師のもとで健康管理をするのが健康への一番の近道のようだ。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓