元恋人に未練で「ストーカー」を…加害者になる人の特徴

社会

2016/03/20 08:00

17日、全国の警察が昨年に把握した「ストーカー被害」が2万1968件であると、読売新聞が報じた。これは過去2番目に高い数字であったそうだ。

被害者は女性が9割で、年齢層は20代〜30代で6割。被害者と加害者の関係は「交際相手/元交際相手」が半数を占めており、面識のない人からのストーカーは6%だったという。

ストーカーによる事件は日々絶えず報道され、殺人事件にまで発展してしまうなど凄惨なものも多い。しらべぇでは、「元交際相手」に対象を絞り、実際にストーカーをしたことがある人の割合を調査してみた。



 

■元恋人にストーカー経験…男性4.8%、女性3.0%

全国の20代〜60代の過去に恋人がいたことのある男女974名を対象にした調査では、男女別で以下のような結果に。

ストーカー

自覚がない、あるいは言いたくない経験者がいることを考えると、もう少し割合は高くなる可能性もあるだろうが、わずかながら男性にストーカー経験が多いようである。

性年代別で見ると20代の男性の約7%が最多であり、若い世代では他の世代よりも恋愛関係のもつれで起こっている可能性もないとは言えなそうだ。

2013年に起こった「三鷹市女子高生ストーカー殺人事件」を思い起こしてみると、被害者の女子高生を殺したのは当時21歳の元交際相手の男だった。

報道によると、復縁を拒絶し続けた被害者に執拗につきまとっていたという。その拒絶が、加害者に殺意を芽生えさせたようだ。


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■ストーカーになりやすい人の特徴

ストーカー
©iStock.com/jroni84

NPO法人ヒューマニティの理事長で、ストーキング問題のカウンセラーでもある小早川明子氏が指摘する「ストーカーになりやすい人の特徴」には、以下のようなものがある。

確固たる心理的動機があり、正当性も妄想的に信じ込んでいる。


②相手を一方的に追いつめ、迷惑をかけて苦しめていることを自覚しながらも、相手に好意を持たれている望みをかけている


その望みが絶たれた時、心のバランスは憎しみに反転し、自殺または相手を殺害することもある。

引用:小早川明子著『「ストーカー」は何を考えているか』(新潮新書)


また小早川氏によると、ストーキング事案の当事者は、加害・被害意識が曖昧だという。加害者の動機については、交際していたころの被害者に対する「疑問」や「疑念」、「要求」からくるものが多いよう。

こうしたことが放置されると、それはいつしか加害者にとって「屈辱感」へと変わり、法を犯してでも相手に復讐する権利があると思い込んでしまうようだ。

先述の調査では、「20代男性」が他の層よりもストーカー経験の数値が高かったと伝えたが、小早川氏いわく高齢男性のストーカーも増えているそう。さらに小早川氏が対応した案件では、女性のストーカーも非常に多いようだ。

元交際相手だけでなく、不倫関係で揉めてストーカーに発展した事例もあるという。

同書の中で、小早川氏は「三鷹市女子高生ストーカー殺人事件」での警察の動きにも触れ、「加害者を迅速に検挙するなどの対応をとるべきでした」と綴っている。

ストーカー事件の報道を見ると、警察に被害届を出していながら被害者が殺されてしまうケースも少なくない。最悪の事態にならないためにも、ストーキング事案の対策は今後もっと強化されなければいけないものだ。


参考:小早川明子著『「ストーカー」は何を考えているのか』(新潮新書)

(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie

qzoo調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の過去に恋人がいたことがある男女974名