ニュース記事編集でバッサリ削除される「ワード」は何がNGなのか

ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹が「放送禁止用語」に迫る。

2016/03/24 19:00

黒田勇樹

先日のしらべぇ記事の中で、女性が男性のアレをクチでアレすることについて具体的に記述し、ごっそり削除された俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。僕、めげない。

このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。


 

■記事に見られる独自ルール

この連載のようなweb記事にも、テレビでいうところの「放送禁止用語」、つまり掲載基準というかガイドラインがあります。

たとえば「どこのニュースサイトに転載されるか」であったり、「どこの検索サイトに表示される基準に合わせるか」など、多様な「独自ルール」が制定されていますが、多岐に渡りすぎていて全てを把握することは難しい状況です。

放送禁止用語も、じつは法律で規制されているのではなく、放送協会で決められた「独自ルール」なので、大きな意味では別に何を言っても構わないということをご存知でしょうか?

もちろん、その内容によって誹謗中傷だったり人権損害で訴えられたりはするでしょうが、言うだけだったら「言論の自由」なワケです。


関連記事:サメとワニに疑問…言葉の「輸入失敗説」が濃厚か?

 

■前の記事は何が問題だったのか

カップル

で、先日の「女性が男性のアレをクチでアレすること」 について、筆者は思いました。

「表記」の問題なのではないか、と。 よくおじいさんやおばあさんが、DVDのことを「でーぶいでー」、Tシャツのことを「てーしゃつ」と言うことがあるじゃないですか。

「ヘラテオ ヘラテオ」って書けば載せてもらえたんですか!?

筆者は放送コードについても「目が見えない人」と言うか「盲目」と言うか、そんな議論は無駄だと考えており、それよりもその言葉を使って何を表現したかったのかを重要視したいと思いながらものづくりをしているので、今回は挑戦してみました。

「目が見えない人」と言ったところで、そこに差別的な意図があればそれは差別なのです。

この記事がどこまで載っているか? そしてこの記事がそもそも載るのか? これからも言論の自由について、考えていこうと思います。

(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

コラムオトナ表現の自由放送禁止用語
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング