ゆとりすぎ?4月に入社して4月に退職した人の割合は…
季節は春になり、4月から社会人生活をスタートさせた人も多いことだろう。まだまだ始まったばかりで学生気分が抜けず、いきなり職場で怒られた人もいるかもしれない。
なかには、すでに思い描いていた世界とのギャップを感じ、会社を辞めたいと考え始めている人も。少々早すぎる気もするが、4月に入社して4月に退職する猛者もいるとかいないとか。
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■4月に入社して4月に退職したことがある?
本当にそのような人物がいるのか確認すべく、しらべぇ編集部では全国の会社員経験者に「4月に入社して4月に退職したことがあるか」調査してみた。
結果、およそ5%が「4月に退職したことがある」と回答。飽きっぽいのか、夢を見すぎていたのかは不明だが、4月に退職してしまったことがある人は確実に存在している。
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■20代がもっとも多く退職
次に「4月にやめたことがある」と答えた人を世代別にみてみよう。
もっとも多かったのは20代で、続いて40代、50代と続く。20代は新卒入社から3年以内の退職は第二新卒として扱われることや、比較的転職しやすことから、割合が多くなっているよう。
また40代については新入社員時バブル期で好景気だっただけに、辞めても次があると考え、簡単に退職することができたのかも。
逆に少なかったのは60代で、なんと0%。60代が新入社員だった時代は終身雇用があたりまえで、退職するという概念が薄かったものと思われる。
そして30代も3.7%と低い数字に。30代は就職氷河期世代で就職するのが難しく、やめたくてもやめられない状況だったことが低水準の理由か。
いずれにしても、その時代の経済状況が影響していることは間違いなさそうだ。
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■どのような経緯でやめてしまうのか?
4月にやめる人は稀だが、新入社員のまま退職するケースは多々ある。代表的なものは以下のとおり。
①プライドが高く与えられた仕事をしない
自分の言うことや考えをやたらと主張するなどプライドが高く、上から与えられた仕事を行わない人間。ひとつひとつの仕事に問題意識をもつのはいいことだが、納得できないことはやろうとしないため、現場で敬遠される。
結局、「自分の考えに会社がついてこれない」など吐き捨て退職してしまう。
②「聞いてた話と違う」ケース
いざ入社してみたら、仕事内容や待遇面などの隔たりが大きく、数ヶ月で辞めてしまうケース。会社側にも責任はあるが、やはり多少は学生も我慢する必要がある。
念願の職種に就き、「夢をかなえた 」と考えていた学生に多い。
③希望職じゃないケース
研修が終わり現場に配属された途端、「やりたい仕事じゃない」と言って突然やめてしまうケース。「他に就職口がないから入社したが、やっぱりやりたくなくなった」と言ってやめていく。
学生の言い分は理解できるが、企業側からしてみれば「なら入社するな、研修を受けるな」と言いたくなる。
第二新卒扱いになるとはいっても、日本では新卒から短い期間の退職についてネガティブに捉える人が多く、有利になるとは言い難い。退職は慎重にしたほうが身のためかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月20日~2016年3月24日
対象:全国20代~60代の会社員485名