元自衛官が語る 地震の際に「生存率を上げる」被災対処法

2016/04/18 05:00

DAJ/iStock/Thinkstock
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発生から3日経ったが、いまだ鎮静化しない熊本地震。地震列島・日本では、大規模な震災が発生する可能性は全国にある。いざ、自分の身に降りかかったとき、どうすればよいのだろうか。しらべぇ取材班は元自衛官の男性(30代)に対処法を聞いた。



 

■どんなものがあれば役に立つ?

「あまり知られてないんだけど、ゴミ袋が役に立つよ。なるべく頑丈ないいゴミ袋。服を濡らさないようにしたり、雨風を防ぐことができるからおすすめなんだ。


防水として使うのなら、ポンチョみたいに頭の部分だけをくりぬけばいいね。でも、穴を一切開けなければ、防寒にも使える。だから大きいのがいい。


体温が奪われると体力が失われるからさ。そうなると生存率は下がっちゃうからね。衣服が濡れると体温も奪われるし、水分を吸って重くなったら動くだけで体力を奪われる。


他には刃物かな。木を削って箸を作ったり、ロープを切ったり、邪魔なものを排除するのに使えるんだ。ナイフや包丁でもいいけど、ノコギリがあると便利だね」


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■生き埋めになったらどうすればいい?

「まずは落ち着くこと。パニックになると、状況は悪化するばかりだから絶望的状況でも諦めないことが大事だね。


うかつに動くとガレキが崩れて危ないから、なるべくジッとしててほしい。それで救助者の声が聞こえたら、できるだけ大声を出して居場所を伝えてほしいね。救助者が近づいていない時に声を張り上げても体力を無駄に消耗するだけだから。


あとは、ライトがあるといいね。ライトを点滅させることで、自分の居場所を伝えることができる。声を出すのにも限界があるからね」


体力を無駄に消耗しないことと、使うべき場面できちんと使うことが、生き延びるためにコツということだ。またゴミ袋はいろいろ活用できるようなので、ちょっと高級なゴミ袋をいざという時のために用意しておくとよいだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

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