接吻、口吸い…「キス表現」の仕方で情熱度も違ってた?

2016/04/28 19:00

黒田勇樹

いまだに「フレンチ」と「ディープ」の違いが曖昧な、俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。

このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。



 

■「言語」をさそってキスを想像させて相手を誘っていた

さて、男女のコミュニケーションで欠かせないクチとクチを合わせる、つまり一番弱いところをお互いに預け合う、全面的に相手への信頼を示す行為「kiss」。読者の皆様はなんと呼んでいますか?

「キス」「チュー」「口づけ」「接吻」「口吸い」 と、様々な呼び方があるのですが、筆者はある共通点に気がつきました。どの呼び方も、きちんと「ちゅう」するときの口になってる!

「キス」の「ス」、「チュー」はもう全部、「口づけ」の「づ」、「接吻」の「ぷ」、「口吸い」の「す」!  すべて、あのときのクチの形を再現しています。

つまりその話題が出たときに、相手に「自分はこんな風にするよ」という想像をさせることができる。人類は、きちんと「キス」に誘うときに、相手に「自分とキスをするときのこと」を想像させるよう、言語という手段を使って進化してきたのです!


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■キスに一番エネルギーを感じる言い方は…

キス
Jupiterimages/BananaStock/Thinkstock

それでは、どれが効果的なのか? それぞれの呼び方の使用法を分析してみました。

①「キッス」

これは外国語であり、元々「ローマっぽい」という意味の「ロマンティック」に準じています。海外の匂いを感じさせるので、ムードを作りたいときに。


②「ちゅー」

赤ちゃんが「靴」を「くっく」と呼ぶようなイメージ。ライトな雰囲気を作りたいときに使ってください。


③「接吻」

じつは、これが一番お勧めです。キスのクチの形になる音の中で「ぷ」だけ、一度口を閉じてからしか発音できないので、唇が一度弾けます。つまり、クチヅケに対してのエネルギーを一番力強く表現できるのです。


同じような響きの「切腹」も、エネルギーのある言葉だという点にも注目です。腹を切る覚悟で「接吻しませんか!」と言えば、それで落ない女性は居ないはず。


④「口吸い」

これは…急に江戸時代にタイムスリップしたときとかに使うといいと思います。


(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹

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