猫が守護天神!日本で2番目・千年以上の歴史をもつ天満宮

2016/05/01 10:00

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息を切らしながら参道を上ると、“神様”が出迎えてくれた。JR京都駅と新大阪駅のおおよそ中間地点に位置する高槻駅。ここから歩いて10分足らずで、街なかとは思えない壮大な森に囲まれた「猫神社」にたどり着く。

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JR高槻駅の北側にでると、奥にはこんもりした森と大鳥居が見える

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「上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)」というのが正式な名称。大宰府に次いで2番目となる歴史ある天満宮だ

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運動不足の人は注意!参道はなかなかの勾配

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鳥居をくぐってもまだ坂道は続く

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草を嗜みながら出迎えてくださった神(トラ猫くん)

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広大な敷地は1.6万坪にわたる

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境内では、行き倒れていたり、捨てられたりなど様々な事情で神社と縁のあった猫たちが保護され自由にくつろいでいる。食事は神社側で用意したものや寄付でまかなわれ、どの猫も去勢・避妊手術済みである。

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主祭神は「学問の神様」菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)。本殿の95%が竹を素材として作られており、建築物として世界的にも非常に珍しいとのこと。

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本殿の裏手には、猫をはじめとした小動物が守護天神として祀られている

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6000坪に及ぶ、みごとな竹林。整備と自然保護に注力するとともに、採れた竹の子は近隣の保育所等へ配られるなど社会還元もおこなわれている

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竹林をバックに散歩とキメ顔をしてくれた神(クロちゃん)

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■荒廃、放火・・・猫たちとともに再建

この上宮天満宮は、一時は不法投棄などで荒れ果てた状態であったそうだ。20年ほど前にも放火で本殿が焼失するなど多くの苦難に見舞われている。そんな中で猫たちは、再建にあたる宮司さんや関係者と苦楽を共にし、精神的な支えにもなったとのこと。

現在も日々、内外の識者やボランティアの尽力によって広大な敷地がすみずみまで整備され、動物たちの保護がおこなわれている。京都や大阪に来た際に気軽に立ち寄れる近さが魅力であるが、おごそかな気持ちでお参りしたい。


上宮天満宮(じょうぐう てんまんぐう)
所在地:大阪府高槻市天神町1-15-5
ウェブサイト:http://www.tcn.zaq.ne.jp/jogu/

(文/しらべぇ編集部・伊東宏之

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大阪守護神上宮天満宮
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