興行40億突破も… 『ドラえもん』はまだ大山のぶ代のイメージ?

大人気アニメの出演者には、往々にして重責がのし掛かるのだろう。

2016/05/11 21:00

ドラえもん

3月5日公開の映画『ドラえもん・新のび太の日本誕生』が、5月5日までに40億3714万8300円の興行収入を達成したことが判明。これは、新声優陣になってから最高の成績だ。

『ドラえもん』(テレビ朝日)は大山のぶ代、小原乃梨子、肝付兼太、たてかべ和也らが約26年にわたり声優を担当。日本人の子供はほぼ100%見ているといっても過言ではない国民的アニメとなった。

2005年3月、旧声優陣が高齢となったことから、全員が降板。ドラえもん役は水田わさびに引き継がれ、現在に至る。



 

■まだまだ大山のぶ代のイメージが強い

長年ドラえもんの声を担当した大山のぶ代は声優として他番組に出演することが少なかっただけに「大山のぶ代=ドラえもん」の強烈なイメージが定着。

交代の際にはショックを受ける人が多く、水田わさびについて「イメージと違う」という声が殺到した。

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現在でも彼女の声のイメージは根強いようで、アンケートサイト『マインドソナー』で「ドラえもんの声は大山のぶ代のほうがしっくり来ると思うか」聞いたところ、およそ8割が「思う」と回答している。


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■他の声優交代は?

長年務めてきた声優が交代し、新しくなることは多々ある。主なケースは以下のとおり。

 ①ルパン三世(山田康雄→栗田貫一)

初回TVシリーズから山田康雄が声を担当。ルパンが日本を代表する人気作品となったのは、強い思い入れを持つ山田の熱演が大きかったといわれる。

山田が残念ながら逝去したあと、ルパンのものまねをしていた栗田貫一が二代目に指名され、現在に至る。最近は栗田が元祖と思っている人が少なくないとか。


②磯野波平(永井一郎→茶風林)

1969年から声優の草分け的存在である永井一郎が一貫して声をつとめ、「日本のお父さん」として定着。およそ半世紀にわたって演じてきたが、2014年に永井が急逝。

制作サイドが後任に『ちびまる子ちゃん』の永沢君役などで実績のある茶風林を指名し、熱演中。しかし、違和感を訴える人は多い。


③毛利小五郎(神谷明→小山力也)

番組開始から13年にわたり大御所の神谷明が声優を担当したが、2009年に突然降板し小山力也に交代。神谷がブログで「毛利小五郎役を解かれた」と発言したうえで理由について沈黙したため、多数の憶測が飛びかう結果に。

小山力也の評判も悪くはないが、やはり「神谷明のほうがよかった」という声は存在する。

理由はさまざまだが、偉大な声優のあとをうける二代目は「前のほうがよかった」という声と戦っている。大人気アニメの出演者には、往々にして重責がのし掛かるのだろう。

(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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