怪我をしたら絆創膏よりラップを!傷口にも明らかな変化が…

2016/05/18 06:30

怪我
DmitriMaruta/iStock/Thinkstock

転んでしまって擦り傷や切り傷なのどの怪我をしたら、消毒をして絆創膏を貼る。子供の頃から、そう親に教わってきた人が多いだろう。 しかし近年では、「湿潤療法」といわれる絆創膏の代わりにラップを巻く治療方法が主流になってきている。


■湿潤療法がいいワケ

その理由は、消毒液を使用すると正常な細胞も殺すことになること。また、絆創膏を貼ると、滲出液(しんしゅつえき)という体から出る成分が吸収され乾燥してしまうのだ。

だが湿潤療法では、水で傷口を洗い流した後に消毒液と絆創膏を使わずにラップを巻くことで、人間が持っている自然な治癒能力を活かして治療するわけだ。


■治り方の比較

しらべぇ編集部では、転んで傷ができてしまった記者をモデルに、2箇所の傷の直り方を絆創膏と湿潤療法で比較してみることに。

①足の傷にはラップを巻く

湿潤療法

湿っているために血が滲む。その見た目には少し不安感もある。

湿潤療法


②指の傷はカットバンを貼ってみる

傷

長年の治療法という安心感がある。しっかりガードされて、守られている感覚が強い。

傷


■傷の治りの感覚に違いが!

後日、絆創膏を貼った方は予想通りカサブタができた

傷
一方で、ラップを巻いているほうは透明な皮がむけたのだ。

傷

カサブタができたほうは皮膚が引っ張られる感覚があるが、ラップを巻いたほうは皮膚になんの違和感もなかった。双方の傷口の深さが違うものの、ラップを巻いたほうが早く治っていくのを実感することができたのだ。


■湿潤療法は、その後の傷口がキレイ

ラップを巻く湿潤療法はカサブタができないので、カサブタが剥がれた後にケロイドになってしまう心配がない。早く怪我を治したい人だけではなく、傷跡をできるだけ残したくない人や、ケロイドになりやすい体質の人にはおすすめしたい。

また、浅い傷の場合はラップを巻いただけで十分だということが判明した。しかし、深い傷や感染症の心配があるような怪我は、細菌が増殖してしまう可能性があるので注意が必要である。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma

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