『ハガレン』実写化に賛否 マンガ原作の映画って正直どうなの?

2016/06/01 09:00

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画像は『I AM A HERO』公式サイトのスクリーンショット

2016年はマンガが原作の実写化映画が多数上映されている。『テラフォーマーズ』『ちはやふる』『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』など、すでに人気のあるマンガが勢ぞろいだ。

さらに、実写化が予定されている作品は『鋼の錬金術士』『嘘喰い』などの有名マンガがラインナップ。

しかも2018年にはあの大人気マンガである『ジョジョ』まで映画化するかもしれないという話が出ており、俳優の新井浩文もTwitterで驚きの声を上げている。


■マンガ好きが思うマンガ原作映画

「安易にマンガを映画化するのはやめてほしい。大好きだった作品が何度も不本意な映画化をされてしまった経験があるので、『あの人気漫画が待望の実写化!」』と聞くたびに絶望しています。


あと、その時々の売り出したい俳優を無理矢理キャスティングするのもいいかげんやめてほしい!」


と声を荒げるのは、20代のマンガ好きの男性。この男性に限らず、マンガが原作の映画にはやや否定的な声が多い。

とくに原作のファンだった場合、有名な俳優陣で固められたことでキャラクターへの愛着が薄れ、読者にとって大事なマンガのワンシーンが尺のために削られ…など、納得がいかない点が数々あるようだ。


■映画好きが思うマンガ原作映画

20代の映画好きにも同様に話を聞いて見ると…

「マンガを原作にするのはいいけれど、そんなことをしてもその場しのぎ。本当に面白いと評価されてるの映画ってのは、映画用に練られたオリジナル脚本が多いですよ。


もし、忠実にマンガを再現するとハリウッド並のお金をかけないといけないだろうし、制作費との兼ね合いもあるのだろうけど…


すべて中途半端な作品になるぐらいなら、作ってほしくないですね」


どちらも、マンガの実写映画化について否定的な意見であった。


■映画・マンガファンの感想はいかに…

そこで現在、上映されている映画で評判のいい『アイアムアヒーロー』を、原作ファンと映画好きが観たときにどのような意見になるのか。

<原作ファン>

「大泉洋がとてもいい演技だった。ゾンビの描写もとても怖く、ホラー映画として面白い作品だと思った。


しかし、『アイアムアヒーロー』の面白い部分として、パニック状態に陥った際の人間の醜い部分、それとは対照的に主人公・英雄の真人間さが際立つエピソードが切られていて残念だった。とくに、こういったシーンです。


・単行本1冊分はある英雄の苦悩や、てっこ(彼女)との「日常」の部分

・伊浦に支持されて藪が英雄を懐柔しようとやってきたシーン

・比呂美が感染してしまった経緯


有村架純演じる早狩比呂美と、長澤まさみ演じる藪が原作のキャラよりも綺麗すぎて、違和感を感じた」


<映画ファン>

「最近の邦画のゾンビ映画としては、よくできているほうだと思います。ただ、残念なのは日本は銃社会ではないのに銃を乱射してしまったところ。


他のゾンビ映画と差別化を図るという点でも、銃を一切使わないゾンビ映画新しい試みだと、共感していたのですが、最後の最後に撃ちまくり。


結局、その辺のゾンビ映画と似たり寄ったりになってしまった感じがします」


どちらも、ゾンビ映画としては十分楽しめたのだが、それぞれの立場に立つと物足りなさを少なからず感じてしまうようだ。どちらも満足感を得られる映画を作るというのは、非常に難しいといえる。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ふふふふ

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