冷やし過ぎ注意?暑さが吹き飛ぶ『冷気を操る怪獣』特集

2016/06/20 21:00

こんにちは、モノブライトのベース、出口です。現在、梅雨の真っただ中。ジメッとまとわりつく湿気に、パッとしない空模様…。外出せずに家で過ごす人も多いのではないでしょうか。

しかし、梅雨時期とは言え晴れの日は30度を越える真夏日もあり、じりじりとした暑さは夏の到来を予感させます。

こうも急に気温が上がるとクーラーの温度を低めに設定してしまいがちですが、怪獣好きならば暑さ対策も怪獣の力を借りてこそ、真の怪獣マニアと言えるのではないでしょうか。

本記事では、涼しい気分にさせてくれる冷気を操る怪獣をご紹介したいと思います。


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■意外と多い冷たい怪獣

ウルトラシリーズの始祖である『ウルトラQ』から、昭和最後の作品『ウルトラマン80』までの8作品に登場する怪獣は、およそ350体以上。その中で冷気を操ることができる怪獣は10体。

単純に見るとシリーズ毎に1体は登場する計算になりますが、『ウルトラマンエース』(1972年)には3体も冷気を操る超獣(エースでの怪獣の呼び名)が登場し、『ウルトラマンレオ』(1975年)では1体も登場しません。

350体中10体。数字で見ると少なく感じるかもしれませんが、怪獣をタイプ別に分類した場合に「冷気を操る」という非常に狭い特徴で分けても1作品にほぼ必ず1体は登場するのです。

同じく天候に影響を与えるものとして、雨の怪獣はこれよりもっと少ないです。


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■南極からやってきた冷凍怪獣の元祖

トップバッターは、『ウルトラQ』に登場する冷凍怪獣ペギラです。

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ウルトラQ ぺギラ ペンギンの突然変異という設定があり、腕から胴体に繋がる皮膜、外側に向いた特徴的な2本の牙など、怪獣らしさの中にも「実在する巨大生物」を思わせる生物感があります。

口から吐くマイナス130度の冷凍反重力光線は、一瞬であらゆるものを凍らせた上に反重力によって被害をもたらします。東京の街が氷漬けにされる様子は、寒気がするほど恐ろしい。


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■その後の設定を変えてしまった怪獣

『ウルトラセブン』に登場する凍結怪獣ガンダーは、コミカルな見た目からは想像できない強さを誇る怪獣です。

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元々ウルトラセブンには活動時間の制限はありませんでした。唯一の弱点が寒さに弱いこと。

その弱点を的確に突いたガンダーとの戦いで大幅にエネルギーを消耗してしまったため、地球での活動時間に制限が付くようになってしまいました。

口からは付近を零下140度にしてしまう冷凍ガスを吐き出し、難攻不落のウルトラ警備隊基地を壊滅寸前に追い込み、ウルトラセブンには活動時間に制限を与えるほどの活躍、他の怪獣と比べると破格の働きぶりです。


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■ウルトラマンに勝った怪獣

一番強い怪獣は、どの怪獣か。その答えは「ウルトラマンを倒した怪獣」でしょう。最終的に負けてしまうものがほとんどですが、ある時点まではウルトラマンを倒したと言っても過言ではない怪獣は数体存在します。

その中の1体が、『帰ってきたウルトラマン』に登場する雪女怪獣スノーゴンです。

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口と両手から放つ冷気と異常な腕力が武器で、強力な冷気でウルトラマンジャックを氷漬けにし、固まった所を力任せに頭、腕、足をもぎ取りバラバラに解体します。

ウルトラマンジャックは最終的にはアイテムの力で元通りに復活しますが、ウルトラマンが倒される、しかも素手でバラバラにされる、というショッキングな場面は、違った意味で背筋も凍る寒気を感じます。


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■怪獣で涼を得る

暑さを和らげる方法はいくつもありますが、水分補給などの自己管理をしっかりし、体を暑さに慣れさせていくことが大事です。

ガンガンにクーラーを効かせるのではなく、「ちょっと暑いかな?」くらいの設定温度にして、あとは凍えるような冷たさが伝わってくる特撮を見て暑さを和らげる。 これが夏に向けた特撮の楽しみ方ではないでしょうか。

(文/モノブライト・出口博之

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