「事故物件」で怪奇現象は本当に起きるの? 住人に聞いてみた
事故物件。かつての居住者が死亡した物件をそう呼ぶ。心霊現象が起きやすいと信じられており、そもそも縁起が悪いものであるため、そうした物件に住むことは無宗教な人であっても避けるのが常だ。
売れ行きも悪くなりやすく、立地条件的にはありえないほど安価な設定がされていることも多い。生活の苦しい貧乏学生の中には、その安さにつられて、気にせず住み着く人も多いと聞く。
だがしかし、事故物件に住むことで本当になにか起きるのだろうか。
■霊現象との遭遇率はやはり高い
しらべぇ調査班は事故物件に住んだことのある全国の男女から怪奇現象が起きたかどうかの話を聞いた。全国レベルでみても、事故物件に住もうという人自体がやはり少ないようだ。
当然というべきか、事故物件に住んだ人の半数以上が霊的現象に悩まされていたことがわかった。
関連記事:他人の心霊体験談を全部ウソだと思ってる人は〇%!「霊商売」に批判の声も
■事故物件に住んでいた20代女性に話を聞いた
「私、もともと霊感が強いって自覚はなかったんです。だから都内で駅チカなのにめちゃくちゃ安い物件を見つけた時、いわくつき物件だってことはわかってたんですけど、まあ大丈夫でしょって思っちゃたんです。
すぐに軽はずみだったと後悔しました。ほぼ毎日、変なことが起こるんです。お風呂場で何かが落ちたような、どんがらがっしゃーんって派手な音がして、びっくりして見に行っても何もなかったみたいな。
急にガラス戸からバンって思い切りぶつかった音が鳴ったこともありました。鳥でもぶつかったのかなって調べてみたんです。それぐらい勢いのある音だったんです。でも、何が原因なのかはわからなくて……。
でも、代わりにですね、小さな子供の手の跡がべったり窓に残ってたんです。しかも、その手形は、外側じゃなくて内側にあったんです。もう、意味がわからなかったです」
関連記事:ネットの普及で変化も?怪談漫画家に聞いた「現代怪談事情」
■事故物件の隣に住んでいた別の20代女性にも話を聞いた
「私はいわゆる見える人なんです。そうして見えたものを誰かに話すことはありません。ただ夜の代々木公園や神社にいくと、もうあっちこっちにいるんですよね。まっすぐ歩くことも難しいぐらいです。
そんなだから、霊的な何かがある場所には極力近づかないようにしています。たまたまなんですよ、隣の部屋が事故物件だったのは。住んでしばらく経ったあとから知りましたし。
うちの部屋では怪しいことは何も起こりませんでした。ただ、隣の部屋の人が帰ってくるときは、すごくよくわかるんです。足跡が重なるようにふたつ、聞こえてくるんですよ。タタッ、タタッ、タタッみたいに、まるでステップでも踏むように。
そのときは、変な歩き方をする人だなって思ってたんですけど。たまたま、朝に隣の部屋の人が出かけるところと一緒になって、それで知ったんです。その人の背中に、真っ黒な長い髪の女性がべったりとへばりついて、一緒に歩いて行ってたんです。
驚いて管理人さんに確認したんですよ。そしたら、隣の部屋は事故物件だったって知らされて。それから、隣の部屋の人の気配を感じたら、絶対に顔を合わせないようにしちゃってました」
激安な事故物件には、それが安くなるだけの理由がやはりあるようだ。霊障は人の運気を下げると語る陰陽師もいる。直接的な実害はなくとも、あまりよろしいものではない。
もし事故物件に住もうとするのであれば、そうした霊との触れ合いもあり得ることは、心しておく必要があるだろう。
・あわせて読みたい→事故物件に気にせず住める? 住める人はかなり少なかった…
(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:事故物件に住んだことのある全国20代~50代の男女26名(有効回答数)