日本政府が注意喚起 「ポケモンGO」は何をもたらすか

2016/07/23 05:30

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※画像はNISC資料のスクリーンショット

内閣サイバーセキュリティセンター(以下NISC)は、一言で言えば「ホワイトハッカーチーム」だ。

我が国日本の重要施設は、常にサイバー攻撃の危機に直面している。今や銃を使わずとも戦争ができる時代。サイバーテロで人が死ぬことはないが、代わりにその国の経済が死んでしまう可能性がある。そうした脅威から日本を守るために、NISCという機関が存在するのだ。

そんなNISCが、日本国民に対して極めて重大な発表を行った。



 

■ついに日本政府が立ち上がる

日本では昨日配信された『ポケモンGO』が世界的に大流行していることは、テレビのニュースでも報道されている。

そしてそれが「危険なポケモン探し」という社会現象をもたらしてしまった。たとえばインドネシアでは、軍の施設にフランス人が侵入し身柄を拘束されたという事件が発生。このフランス人の目的は、案の定ポケモン探しだ。

また、アメリカでも原子力発電所の施設内にポケモントレーナーが忍び込むことがあった。こうした事態を、日本政府は重く見ている。菅義偉官房長官も、記者会見でポケモンGOについて言及。

その最中、NISCは「ポケモントレーナーのみんなへおねがい」というタイトルのPDF資料を配信した。

「ロケット団だけでなく、みんなの行く手にはさまざまなトラブルが待ち受けています。みんなが楽しくニコニコとゲームを楽しめるように、以下のことについて協力してね!」


そのような前文で始まる資料は、ポケモンGOをプレイするにあたってのマナーを呼びかけるものだ。


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■まるで「学級だより」

項目を見てみると、まず「個人情報を守ろう」というものがある。

「トレーナー登録するときは、本名とは違う、いかしたニックネームを付けましょう」


まるで小学校で配られる学級だよりのような書き方だが、これは非常に重要なこと。

アメリカのトレーナーは本名で登録する場合が多いから、それが情報漏洩の原因になることも。ポケモンGOは、位置情報をリアルタイムで表示するゲームだ。悪意を持った者が、ストーカー行為に及ぶ可能性もある。

また、「危険な場所には立ち入らない」という項目を見てみると、

国によっては発砲事件も起きていますし、カメラを向けただけで拘束される場所もあるので海外では注意しましょう」


という文章が。アメリカでは、不法侵入者をいきなり射殺しても罪に問われない州も存在。また、海外の空港でプレイするのも危険だ。なぜなら「空港は軍の施設」という位置付けの国もあり、そうしたところでは空港での写真撮影そのものが罪になってしまう場合もある。


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■歩きスマホに注意呼びかけ

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※画像はNISC資料のスクリーンショット

最後に、「歩きスマホは✕ですよ」という項目を読んでみよう。

「歩きスマホをしていてたくさんの事故が起こっています。駅のホームでは電車に接触してけがをした例もあります。(中略)自転車に乗りながらのプレイももちろんダメですよ」


良識を持った大人からは「そんなの当たり前だろう」と怒られそうだが、NISCは至って真剣だ。

そして「歩きスマホによる事故」は、実際に発生している。海外ではポケモンを探しながら自動車を運転していて事故を起こした、などという信じ難い出来事も起こっているのだ。

我々も今一度初心に返り、マナーを見つめ直す必要がある。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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