ネコを描いた児童文学が映画化 ネコ好きにおすすめの本はコレだ

2016/07/31 18:00

ねこ

日本の世の中は、まだまだ空前の猫ブームが続いている。

女性ファッション誌「anan」でも、「夏のにゃんこ♡LOVE特集」が組まれるほど。そしてこの夏、その「anan」の裏表紙で紹介されている映画も上映予定だ。


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■児童文学の名作が映画化

ルドルフ
画像はYouTubeのスクリーンショット

斉藤洋の原作をもとにした『ルドルフとイッパイアッテナ』である。幼い頃この作品を慣れ親しんで読んだことのある方も多いかもしれない。

だが、これはただの児童書ではない。なぜなら台詞の一つ一つに「教育文学」が織り込まれているからだ。

「言葉を乱暴にしたり、下品にしたりするとな、しぜんに心も乱暴になったり、下品になってしまうんだ」


作中に出てくる名言のひとつ。哲学的で、心に沁みる。

とはいえ映画版は夏休みに親子で観に行くのにピッタリな、やや軽い設定で出来ている様。ウェブサイトなどを見れば判るがストーリーそのものが原作と少しかけ離れている気もする。

しかしエンターテインメント作品として楽しむには十分だ。


関連記事:万人に読み継がれる名作『博士の愛した数式』【芥川奈於の「いまさら文学」】

 

■ねこを楽しむ写真集2冊

とにかく猫には皆それぞれの思い入れやイメージを持っていることは確か。そこで、この流行に取り残されないためにも手にしておくべき写真集を2冊紹介。

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①五十嵐健太・撮影『飛び猫』(株式会社KADOKAWA発行)

②沖昌之・撮影『ぶさにゃん』(株式会社新潮社発行)

前作品は五十嵐氏が4年に渡り撮りためた『飛んでいるような猫』を中心に展開された写真集で、Facebook、テレビ、新聞等でも話題になった力作だ。

青空の下の躍動的な猫の姿や、子猫が母猫と戯れる画は、撮影者ならではの勢いと愛情のある作風が見て取れる。

ふたつめの作品は沖氏が仕事帰りに猫の「ぶさにゃん先輩」に出会い写真を撮り始めたことがきっかけになり、ちょっと『ぶさいく』な猫に特化した作品を集めた傑作集。

猫ブログランキング2位、インスタグラムでは海外でも人気のある沖氏の柔らかさが詰まっている。

猫が好きな人でも、そうではない人でも、この二冊を見れば現在の猫ブームを語ることができるので是非押さえておきたい。

あわせて読みたい→万人に読み継がれる名作『博士の愛した数式』【芥川奈於の「いまさら文学」】

(文/芥川 奈於

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