日本会議vs内田利権vs醜聞 「50億の外れガチャ」は小池百合子氏に当確

2016/07/31 20:30

都知事選

7月31日、東京都知事選挙の投開票が行われ、20時の投票締め切りと同時に報道各社から「小池百合子候補の当選確実」が報じられた。

今回の都知事選は、舛添・前都知事の政治資金問題による辞任がきっかけ。保守系候補が分裂したのに加えて、野党は参院選と同様の選挙協力を行なったが、そうした組織の力を持たない小池氏が圧勝する結果となった。



 

■「50億円の外れガチャ」との批判も

都民にとっては、2代続けての金銭問題での知事辞任であり、候補者の資質に疑義を呈する人も多く見られた。スマホゲームの「ガチャガチャ」にたとえて「外れクジしか入っていない外れガチャ」と批判する声。

有力視された3候補の中で、敗れた増田寛也・元岩手県知事は、自民党東京都連が推薦した候補。「都議会のドン」として、さまざまな利権問題が報じられている内田茂・自民党都連幹事長との関係は批判を受けた。

また、野党統一候補のジャーナリスト・鳥越俊太郎氏は、準備不足に加えて、複数の週刊誌が女性に対する「準強制わいせつ」とも疑われる醜聞を伝えた。


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■小池氏は右翼団体「日本会議」との関係も

当選が確実となった小池百合子候補も、「党や組織の支援を受けない」「初の女性都知事」といったポジティブな側面もあるものの、極右でカルト的な要素に批判的な声が集まる「日本会議」との深い関係が指摘される。

小池氏は、2015年まで「日本会議国会議員懇談会」の副会長を務めていたことが確認されている。


「外れガチャ」とはいえ、都民は50億円「課金」した元を取らなければならない。東京五輪や待機児童問題、震災への備えなど、東京都が抱える課題は山積みだ。新都知事の手腕が試される。

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(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫

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