歴史的大ヒット!『シン・ゴジラ』を100倍楽しむため押さえておきたい作品3選

2016/08/08 19:00

こんにちは、モノブライトのベース、出口です。

7月29日に公開された『シン・ゴジラ』。これまでゴジラを見たことがない層にも熱狂を持って受け入れられ、ゴジラシリーズ29作品ののべ動員数が1億人を突破する快進撃を続けています。

私も劇場で鑑賞して、「ゴジラファンが見たかったゴジラ」だと感じました。

巨大なスクリーンに映る都市を蹂躙するゴジラ。人間の力ではどうすることもできない圧倒的な絶望に対し、なんとかして事態の好転を図る人間が繰り広げるギリギリの極限状態のドラマ。

それと並行して、日本が危機に瀕した場合の超現実的なシミュレーションが展開されるとなると、これは特撮、怪獣映画の範疇を軽く越えた「邦画の到達点」とも言うべき作品、というのが個人的な感想です。

そんな中、映画を鑑賞した数名の知人から

「シン・ゴジラが面白かったからゴジラを見たいんだけど、どれを観たらいい?」


という質問を受けたので、本記事ではシン・ゴジラを100倍楽しめる作品をご紹介しましょう。


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①原点にして最「凶」のゴジラ

シン・ゴジラの世界観に多大な影響を与えているのが、1954年に公開された『ゴジラ』です。

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ゴジラが人間の身勝手な行動により生まれてしまったプロットをはじめ、最新作と共通する部分が非常に多く見られます。

庵野秀明監督も明言しているとおり、『シン・ゴジラ』と合わせて鑑賞することを強くおすすめします。特筆すべき点は、とにかくゴジラが怖いこと。

『ゴジラ』はモノクロ映画の効果もあり、初代にして歴代トップの恐怖感と絶望感があります。この存在に挑む人類の姿は悲壮感に支配されながらも、希望は捨てていない力強さに溢れています。


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②ぼくらの味方になったゴジラ

恐怖の対象として人類の脅威として描かれたゴジラは、シリーズが続く中で次第に人類の味方の立ち位置に変貌してきます。その決定的な作品が、『ゴジラ対メガロ』(1973年公開)です。

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人類の業に対し警鐘を鳴らし戒める存在のゴジラが、今作では完全に人類の味方となり敵怪獣と戦います。目を大きく作られた漫画的なゴジラの相貌は、ひと目で正義の怪獣と判別できます。

しかし、いくら漫画的であっても子供向けと決めつけてはいけない。この作品の根本のテーマは「反核」であり、人類の負の側面がきちんと描かれている点は見逃せません。


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③人類を守るのは、人類しかいない

一時は人類の味方になったゴジラですが、1984年の『ゴジラ』で再び都市を破壊する怖いゴジラが帰ってきます。

そして、1989年に公開された、のちに平成VSシリーズと呼ばれる最初の作品『ゴジラVSビオランテ』で人類と決別することに…。

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この作品は、タイトルからもゴジラとビオランテの戦いがメインと思われがちですが、じつは「ゴジラ対自衛隊」の対立軸がメインになっています。

ゴジラを「特殊災害」と位置づけ警戒レベルを4段階に分けて対策を設けるあたりは「もし現実に正体不明の巨大生物が現れたら…」というシミュレーションになっています。

この発展形こそが、『シン・ゴジラ』における「今の日本にゴジラが現れた場合の対策と問題点」の描写につながるのです。


『シン・ゴジラ』をより楽しむための作品は、庵野秀明監督の代表作『新世紀エヴァンゲリオン』や、1967年に公開された岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』があります。

しかし、その凄さは、予備知識がまったくなくても面白さが変わらない点にあります。ぜひとも映画館で鑑賞することをおすすめします。

大きなスクリーンに大音量で迫りくるゴジラと、相対するリアリティ溢れる人類の攻防戦を体感してみてはいかがでしょうか。

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(文/モノブライト・出口博之

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