岡山県のご当地グルメ「デミカツ丼」 都民が食べた結果

岡山県ならではのカツ丼の食べ方を調査した。

2016/08/15 17:30

お腹いっぱいがっつり食べられ、お値段も安いカツ丼は忙しいサラリーマンの味方である。白米に分厚いカツ、その上にはとろっとした卵……想像するだけでもヨダレが出そうになる。

しかし、名古屋の味噌カツ丼、会津のソースカツ丼のように、じつはカツ丼は全国各地でさまざまな食され方をしていることをご存知だろうか? 岡山県のご当地グルメ「デミカツ丼」もそんなひとつだ。


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■「デミカツ丼」の起源 老舗で頂く本場の味は

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岡山駅から徒歩10分弱のところにある『味司 野村』は 昭和6年開業の老舗。創業者が東京でのホテル修行中に開発したものが「デミカツ丼」で、何を隠そうこの店がルーツなのである。

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店内は落ち着いた雰囲気で、清潔感たっぷり。上品な蕎麦屋のような印象である。

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さて、こちらが今回頂く「デミグラスソースカツ丼 ロース」(750円)。実際に一口食べてみると……

うん、想像以上にカツにデミグラスソースをかけた味である(汗) 学生のときに食べたことがありそうなレトロな味わい。和食に洋食のテイストが混ざっている感じ。『キッチン南海』にこういうメニューありそう。

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カツはロースであることを差し引いてもかなりあっさり目で、ヘルシーな感じ。ソースが結構甘めなので、いい対比になっている。キャベツはしんなりと甘い。グリーンピースが入っているが、そんなに主張が強くないので苦手な記者でも美味しく食べられた。

蕎麦屋のような雰囲気の店で、実際に琴や三味線の有線が流れていたが、口の中は洋食感……うーむ、なんとも不思議な感覚だ。


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■がっつり食べたい都民には向かない

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カツ丼大好きな身としては、卵やつゆに浸った衣、食べ進めても残ってしまう濃いつゆなどがないので、がっつり食べたいときには物足りないように感じた。この店では普通のたまごとじカツ丼も提供されているので、現地の人でも好みは別れるのであろう。

とは言え、地域差を楽しむという意味ではかなり楽しい。旅行で岡山を訪れた際は、一度味わってみるのも悪くないだろう。

【味司 野村】
住所 岡山県岡山市北区平和町1-10 野村ビル 1F
営業時間 11:00~21:00(L.O.) ランチ営業、日曜営業

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(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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