所得格差も影響？恋愛に興味がないのは若者だけの問題でない
若者はいろんなものから離れたと言われるが、その中でも頻繁に取り上げられるのが「若者の恋愛離れ」である。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代未婚者の男女596名に「恋愛に興味がない」かどうかの調査を実施。その結果、恋愛に興味がない未婚者は29.4％と約3人にひとりの割合でいると判明した。
■女性が40代で恋愛から離れる理由
同じ質問を、男女年代別で見てみよう。
まず20〜30代では男性は3割を超えているのに対し、女性は2割程度。若い女性が恋愛に興味を持つ頃に、同世代の男性は恋愛に興味がない。とてもバランスが悪い状態である。
また40代からは、男女の結果が逆転。恋愛に興味のない女性が4割近くまで増え、逆に男性は3割を切るのだ。
編集部の取材に応じた40代女性。若い頃は合コンにもよく行ったが、今は恋愛にほとんど興味がない。
「仕事で任されることも増え、おもしろくなってきたところ。若くないのでどうしても、恋愛と結婚を結びつけてしまう。そう考えると、今は仕事なんですよね」
女性が社会進出をして随分と経過しているが、いまだに待機児童の問題などが叫ばれている。仕事と結婚の両立がむずかしいなら、今のキャリアで仕事を続けることを取る女性も多いだろう。
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■低所得者ほど恋愛離れせざるを得ない
なぜ恋愛に興味がないのかを聞くと、こんな意見も上がった。
「彼女がいない今でも、生活はギリギリの状態。彼女ができたら、さらにお金がかかるのでいらない」（20代男性）
「仕事がハードで、休みの日は寝てばかり。恋人ができたら、休みの日はデートをしないといけない。それが、めんどくさい」（30代男性）
かなりものぐさだと感じる人もいるだろう。しかし収入別の結果を見れば、彼らの意見にも少し同情的になるのではないだろうか。
恋愛に興味がない人が一番多いのは、年収300万円以下。年収に自信がないから恋愛をしないのもあるが、先ほどの答えのように自分のことで精一杯の人が多いと考えられる。
恋愛離れを食い止めるには、金銭面を含めた生活環境全般の改善が必要になりそうだ。
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（取材・文／しらべぇ編集部・ニャック）
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年7月22日～2016年7月25日
対象：全国20代～60代未婚者の男女596名 （有効回答数）
