約100年前の小売店主が客へ要望「人間扱いされたい」 現代人涙

2016/09/03 07:00

(画像はTwitterのスクリーンショット)
(画像はTwitterのスクリーンショット)

1日、ひとりのTwitterユーザーがおよそ100年前の雑誌記事の画像を投稿。その中に掲載されている小売店主の言葉を紹介したところ、これがTwitter上で大きな反響を呼んでいる。



 

■店主「客から人間扱いを受けたい」

投稿者によると、これは1921年に大日本雄弁会(現講談社)が発行した雑誌「現代」に寄せられた記事とのこと。「岡本地球堂」という名の小売店の店主が書いたもので、「お客に対する希望」と題し、以下のように綴っている。

「英国人などは商品を受取るときに必ず『サンキウ』と云い、受給者の対等を表現して居ります。日本の小売商店の店員も御客様から、今少し人間扱いを受ける様になりたきものです」

接客業経験者の多くが共感できることだろうが、日本ではときに「クレーマー」と呼ばれる人々が出現する。彼らは店員に対する要求が極端に高く、客という立場を利用して高圧的な態度をとる者も少なくない。

しかし、これはあくまでもコミュニケーション不全を抱えた人が増えた現代社会特有のものだと思われてきた。だが、ツイートを読む限り、ある意味「日本の接客業における伝統」であったらしい……。

この店主の心の叫びに、多くのTwitterユーザーが共感。さまざまなコメントが寄せられている。


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■店員に対して優しくできない人の割合とは?

ところで、しらべぇでは過去にさまざまな切り口で「店員に対して優しくできない人」について調査を行なっている。たとえば、「店員に対してタメ口を使うことが多い」と答えた人は全体の6.8%。高年収の人ほど該当率が高くなる事実も。

店員にタメ口個人年収別グラフ

もちろん、すべての「タメ口」がいけないわけではない。親しみやすい雰囲気の口調であれば、店員も「心を許してもらえた」と感じられるからだ。しかし、上から目線で、横柄な感じのタメ口であれば話は別。途端に不快な印象を与えてしまう。

しらべぇ取材班は都内で勤務するタクシー運転手のMさん(50代)に、横柄な客について話を聞いた。

「一定数いますよ。とくに夜勤のとき、飲酒して乗ってくる客が多いときはね。アルコールってね、やっぱり人間の本性が出るんですよ。前の席に足を投げ出して、命令口調で『とりあえず出して!』って言ったかと思えば、『違う! さっきのとこ右!』って言ったりね。


じゃあなんで行き先言わないんだと思うんですけど、たぶん運転手を信用してないんですよね。わざと遠回りされると思ってるんでしょうか。こっちとしては嫌な雰囲気の客はなるだけはやく下ろしたいし、そんなこと考えなくてもいいんですけどね」


たしかに客はお金を払う立場ではあるが、それは対価として支払っているだけ。あくまでも立場としては対等であることを、忘れずにいたい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤

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調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
 
対象:全国20~60代の男女1378名(有効回答数)

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