水温2度の超冷涼泉!凍てつく温泉で本気の残暑払い!?

2016/09/09 18:30

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厳しい残暑に、うんざりしている人も多いのではないだろうか。

逃げ出したくなるような暑さにおすすめの温泉がある。そこは、なんと水温2℃の超冷涼泉だ。「温泉は冬の風物詩」なんて既成概念は、もう外していただきたい。


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■「毒」と名のつく「信玄の隠し湯」

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長野県下諏訪町の郊外に湧く「毒沢鉱泉」。現在は3軒の旅館・入浴施設のみの、小さな温泉地である。

武田信玄の隠し湯のひとつとして知られ、昔から湯治場として栄えた「名湯」だ。おそらく「毒」と名のつく、日本で唯一の温泉である。

ちなみに、「毒沢」の由来は、温泉の成分で沢の魚が全滅したとか、信玄が温泉の効能を知り、外敵から見つからないようにするため、あえて「毒沢」と名付けたとか、諸説あるようだ。


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■老若男女が落ち着く、和モダンなつくり

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今回潜入したのは、毒沢鉱泉の最奥に佇む旅館「神乃湯」。意外にも建物は新しく、老若男女を選ばない「和モダン」なつくりである。

家族旅行でもデートや友達とでも、シーンを選ばず訪れることのできる、落ち着きのあるおしゃれな雰囲気だ。


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■趣のある明るい浴室

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本館の離れにある大浴場。こちらも本館同様、おしゃれな和モダンの建物で、木のぬくもりを感じる、趣のある空間だ。

浴室は内湯のみ。露天風呂こそないが、大きな窓を開放すれば、半露天風呂としても機能する。

7、8人は入れそうな浴槽に、ほんのり黄色がかった温泉が注がれており、景色を楽しみながらの湯浴みを、楽しむことができる。

ちなみに、大きな浴槽は、湯温40℃前後とちょうど良い湯加減だ。


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■水温2℃の凍てつく鉱泉

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大浴槽の脇。ひとりサイズの小さな浴槽がある。なんと「水温2℃」の超冷涼泉だ。

水温2℃…氷点下に限りなく近い、凍てつくレベルの温度が暑い時期にぴったり。いや、暑くても厳しいかもしれない水温だ。

実際に入ってみると、冷たいを通り越し、痛いと感じる浴感。しかし、これがけだるい暑さを忘れさせてくれる。

冷えきった身体で入る、隣の温かい浴槽は、死ぬほど気持ちがいい。

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泉質は、全国的にも珍しい酸性のミョウバン泉。飲泉も可能で、飲んでみると、酸味・甘味・渋味を同時に感じる。まるで「レモンジュース」のような飲み口で、クセになる味だ。

効能も豊かで、戦前は源泉を精製し、医薬品として販売するほどのものだそう。武田信玄が隠したがったこともうなずける「名湯」だ。

【毒沢鉱泉 神乃湯】
住所:長野県諏訪郡下諏訪町社7083
電話番号:0266-27-5526
日帰り入浴(10:00~21:00):800円
宿泊(一泊二食付):8,000円〜

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(取材・文/しらべぇ編集部・小松歩

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