東大生集団わいせつ事件 示談条件「退学」を拒否した学生が有罪に

社会

2016/09/20 17:00

jaimax/iStock/Thinkstock
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20日、女子大学生の体を触ったなどの行為で、強制わいせつ罪に問われている東京大学の学生・河本泰知被告(22)に対し、東京地裁は懲役1年6カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

将来を宿望されたエリート大学生が起こした事件は、なんとも悲しい結末となりそうだ。


 

■示談条件は「東大の自主退学」→拒否も有罪判決

この事件では、加害者5人のうちにすでに2人は不起訴処分になっているが、河本被告は示談不成立になっていた。

彼がその条件である「東大の自主退学」を拒否したからだ。

今まで必死に築いてきたキャリアを失うのが怖かったのだと推測されるが、最終的に執行猶予つきも懲役3年を拝受。キャリアも崩れ去った。

島田一裁判官は「犯行の態様は執拗で卑劣。被害者が受けた屈辱感や恐怖感は多大だ」と批判した。

たしかに、彼らが被害者女性に行なったとされる

・全裸にし、胸をもみ、背中を叩く

・カップラーメンの麺を胸元に落とす

・ドライヤーの熱風を局部に当てる


などの行動は、容易には思いつきそうにないアブノーマルさである。


 

■高学歴も無意味になる傲慢さ

今月7日に行なわれた被告人質問の場においても、河本被告は

「他大学の女子学生たちは自分たちより頭が悪いと思うようになった。酒を飲ませて理性のハードルを下げさせ、わいせつなことがしたかった」


と驚くべき趣旨の発言を行なっている。

たしかに、アルコールは成人男女が恋や肉体関係の駆け引きを行なう際に用いる道具である。

しかし、大前提にあるのは「それらは合意のもと、行なわれるべき行為である」ということだ。

すべての女性は独立した人格を持つ尊い存在であり、「アルコールを体の中に入れれば、都合のいい存在になる」わけではない。

裁判の最後、島田裁判官は「人の気持ちを理解して人格を尊重するように。被害弁償が終わっていないので誠実に対応してください」と被告に語りかけた。

まさに「そのとおり」としかいいようがないコメントである。


■お酒で酔わせて行為に……同じことを考える人は?

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ちなみに、しらべぇの調査では「性欲解消のために好きでもない異性を酒で酔わせ、行為に及んだ経験がある」と答えた人は、男性で約12%。

もっとも、ほとんどの人が合意のもとであり、好意はなかったとしても前述の被告のように、相手に精神的なショックを与えることはなかっただろうが。

高学歴ではあっても、男女関係の基本的なことを理解していなかった河本被告たち。

自分たちの犯した罪の重さを、否が応でも今後の人生でしっかり受けとめ続けていくことになりそうだ。

・合わせて読みたい→東大生集団わいせつ事件 示談条件が「退学」で示談不成立に

(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤

qzoo-200x94【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo 
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
 
対象:全国20~60代の男女1340名(有効回答数)

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