全員集合vsひょうきん族 テレビのチャンネル権争い全盛期

2016/09/24 05:00

kimberrywood/iStock/Thinkstock
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昭和の時代には、テレビは娯楽の代表格。テレビは一家に1台が基本で、茶の間に集まって観るのが家族の団らんであった。しかしときには、テレビが原因でけんかになることも

しらべぇ編集部にて「観たいテレビが重なり争ったことがある」かの調査をおこなったところ、33.6%の人があると回答している。


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■テレビ黄金期を知る世代はチャンネル権争いも激化

年代別では、テレビ世代が多い結果に。

チャンネル権争い性年代別グラフ

一番多い世代は40代で、4割近くもいる。この世代はテレビの黄金期を、リアルタイムで体験した人たち

ドリフターズのコント番組『8時だョ! 全員集合』とビートたけしや明石家さんまなどが出演の『オレたちひょうきん族』は、同じ時間帯に放送をしていた。両番組のどちらを観るかで、家族間で争った人もたくさんいるだろう。

なんとも、ぜいたくな時代である。


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■ビデオの普及により争いも沈静化

けんかの原因であったチャンネル権争いも、ビデオの普及が解決の糸口となった。さらに部屋ごとにテレビを置く家庭も増え、それぞれが自室でテレビを観るように。

今回の調査では、20代でも約3人にひとりがチャンネル権争いをしたことがあると回答。思ったよりは多いが、おそらく軽い言い合いであろう。録画をして後で見れば解決をするのだから、そこまで必死になる必要はない。

昔のチャンネルをめぐるけんかは、とにかく激しかった。負ければもう観られないのだから、当然である。中には、兄弟間で殺人事件が起こるほどだ。


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■経営者は多く、無職は少ない

最後に、職業別で見てみよう。

チャンネル権争い職業別グラフ

まず経営者/会社役員では、半数以上とかなり多い割合である。小さな頃から観たいテレビを主張し争うようなタイプが成長すると、起業をしたり重要な役割に就いたりするのかもしれない。

また無職・家事手伝いでは、3割弱と少ない結果に。争いごとが苦手なので、社会になじめずに無職になった人もいるであろう。また部屋に閉じこもりがちのタイプなら、自室のテレビを観るので争いはない。

現在ではインターネットを始めとした娯楽の多様化により、テレビを見ない人が増加。テレビ離れの加速により、「チャンネル権争い」などの言葉は過去の産物となりつつある。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

qzoo【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1,368名 (有効回答数)

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