気づけば列の先頭!日産が自動移動イス「プロパイロットチェア」発表
9月27日、日産自動車は座っているだけで自動的に移動するイス「プロパイロットチェア」を発表した。
飲食店にならぶ際、用意された店先のイスに座って順番を待つことがある。案内されるたびに「席を立って前に詰めて座る」動作を解消する。
画像をもっと見る
■自動運転技術の応用
プロパイロットチェアは、新型「セレナ」に搭載された技術「プロパイロット」周知のために開発された。
「プロパイロット」とは、高速道路上で有効な自動運転技術であり、カメラで前方のクルマと道路状況を把握しアクセル・ステアリング・ブレーキを制御する技術。しらべぇでも以前報じている。
プロパイロットチェアは「前方のイスを確認」「一定距離を保ち追随・停止」「指定ルートに沿って運行」をプロパイロットにより、すべて自動で行う。
先頭の客が案内されると、座っていたイスが指定ルートを通り、自動的に最後尾まで移動。
次の客が座っていたイスは空いた先頭に自動的に移動する。以降のイスもこれに追随。繰り返し、気が付けば座ったままで先頭へ行けるのだ。
関連記事:日本でも無人バスが走行開始 「公道進出」の第一歩となるか
■SNSによる無償貸与抽選
プロパイロットチェアは販売の予定がない。しかし、現在、導入店舗を募集している。SNSのアカウントから無償貸与の抽選に参加可能だ。締め切りは12月27日まで。
一般の注目も高く、発表以降「面白そう」「座ってみたい」などのツイートが多い。また、「トイレなどで途中離席した場合はどうなるのか」とこれまでにないものだけに疑問点もあるようだ。
もし見かけたならば、ぜひ画期的な新技術を体験してほしい。もちろん、店を利用することを前提として。
・あわせて読みたい→13年後に期待! 新型「セレナ」自動運転は、まだ発展途上
(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)