VRコンテンツに潜む斜視リスク 販売員が年齢制限の注意を喚起

2016/10/16 06:30

vchal/iStock/Thinkstock
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仮想現実(VR)が楽しめるゴーグル型端末「PlayStation VR(PSVR)」が発売され、注目が集まるVRコンテンツ。

しかし、あるPCパーツ販売員が、「13歳未満のVRゴーグル使用は斜視になるリスクがあることを、それほど告知されていない」とツイッターで注意喚起し、ネットに波紋を広げている(現在はツイッターアカウントを非公開)。

しらべぇ取材班は、ツイートした販売員・しえらん氏にくわしく話を聞いた。



 

①PSVRの普及で危惧される危機的状況

しえらん「私は職場で自作PC用のパーツ販売をメインとしている販売員です。個人的にVR機器にくわしく、名義上VR担当となっています。販売店や本社が想定するリスクとは別で、私自身の見識でお話します。


PSVRが普及すれば低年齢層のユーザーがコンテンツを鑑賞する機会が増えることが予想されます。


PCでのVR体験には機器への高額投資が必要とされますが、PSVRはPS4があれば遊べるので自然と利用できる年齢層は広くなります。


低年齢層への斜視リスクの周知がなされずトラブルが発生した場合、製品上の欠陥があったのではないか? 本当は危険なコンテンツなのではないか? と不信感が広まってしまう危険性があります。


これによりVR業界自体が萎縮してしまうと考えるとゾッとします」


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②マスコミが不信感の広がる報道をすれば致命的

しえらん「3Dプリンタやドローンのときと同じ流れが起きてしまうことを懸念します。


いまは好意的な報道をするマスコミが、VRコンテンツをこき下ろしはじめるかもしれないんです。


そうなれば世間の印象はどんどん悪化していきます。


そのネガティブ報道はVR業界に痛恨の一撃を与えることになるでしょう」


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③販売店員が考えるVR使用上の注意点

しえらん「基本的に長時間連続で遊ばないことです。VRコンテンツで遊ぶと、いままでにない目の運動が必要とされ、どうしても負荷がかかります。


成長未発達な13歳以下には斜視リスクとして顕著に現れますが、成人でもリスクがあります。


また現実世界の視界は完全に失われます。安全なスペースを確保してから遊ばないと大事なものを壊してしまう可能性があるでしょう。


Wii Uも初期では、そのような事故が多発していました」


VRコンテンツは触れたことがあれば、可能性の広がりに期待してしまうだろう。だからこそ、トラブルによって発展が妨げることがないようにしてほしいものだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 協力/しえらん

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