ドラフト会議の方式はおかしいと思う?ファンの意識は…

2016/10/19 19:00

jaflippo/iStock/Thinkstock
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20日、プロ野球のドラフト会議が開催される。今年は150キロを超える速球を投げ込み「大谷翔平レベル」の評価がある創価大学・田中正義投手を筆頭に有力選手が多く、指名の競合が予想される。

今回もくじ引きで所属先が決められることになりそうだ。



 

■裏金の横行で現行方式に

ドラフト会議のスタイルは細かい変更はあったが、下位チームから指名し、競合した場合は抽選というスタイルが長く続いた。

しかし「有力アマチュア選手が所属球団を選択できないのはおかしい」という意見が浮上。1993年から「自由獲得枠」として1、2位指名にかぎり行きたい球団を選択できる逆指名権ドラフトを導入した。

ところが2004年に一部球団が有力アマ選手に逆指名の見返りとして裏金を支払っていたことが発覚。有力選手に10億以上の金が動いたなどの噂が流れたこともあり、2007年から再び抽選方式に戻されている。


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■くじ引き方式に納得していない人は?

現行スタイルである程度公平なドラフトとなり、ヤクルトスワローズや広島東洋カープなど逆指名ドラフトで苦戦していたチームが優勝できるようになった。それでも一部には、納得していない人もいると聞く。

しらべぇ編集部の調査によると、「ドラフト会議でくじ引きするのはおかしいと思う」と答えた人は2割。

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やはり裏金が横行していた時代よりは、現行方式のほうがいいと考えている人が圧倒的だ。


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■ドラフト会議のドラマ

くじ引き方式であることで、様々なドラマが生まれている。主なものは以下の通り。


①江川問題

巨人入団を希望する江川が2度の指名を拒否。1978年のドラフト会議2日前に空白の1日を利用し、突如巨人入りを発表したが無効に。

その年のドラフトで阪神タイガースが強行指名したが、これも頑なに拒否。結局コミッショナーの「強い要望」として巨人へのトレードが勧告され、小林繁と交換というかたちで江川は念願の巨人入団を果たした。


②桑田清原問題

1985年のドラフト会議で、巨人は入団熱望のPL学園清原和博を指名せず、早稲田大学進学を表明していた同じPLの桑田真澄を指名。

清原は社会人入りも囁かれたが西武ライオンズに入団し、87年の日本シリーズでリベンジ。その後FAで巨人入りすることになる。


③菅野問題

2011年、巨人以外入団拒否を明言していた東海大・菅野智之を日本ハムが強行指名。抽選の結果日本ハムが交渉権を獲得し、物議を醸した。

菅野側はあくまでも巨人一本の姿勢を貫き、入団拒否。翌年のドラフトで巨人に指名された。


④真中監督の勘違い

2015年のドラフト会議で明治大学高山俊の抽選くじを引いた真中満監督が派手にガッツポーズ。

インタビューを受けてヤクルト入りを呼びかけたが、じつは外れで阪神が当たりくじだったことが判明。真中監督は赤っ恥をかくことになった。


抽選であるがゆえに様々なドラマを生むドラフト会議。今年はどのような運命が待っているのだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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