時速40㎞!モーター付きキックボードがスピード出すぎ

2016/10/20 10:00

sirabee161018eon2
※画像はYouTubeのスクリーンショット

ここ最近、陸上を走る乗り物が急激な進化を遂げている。

だがそれは、自動車や二輪車ではない。それらのカテゴリーには入らない「新世代モビリティー」だ。

たとえば少し前に、キックボードが流行した。これはもちろん人力だが、中には「このキックボードにモーターをつけたら、きっと便利だろう」と考えた人もいるはず。

実際に、そうした製品が登場している。



 

■時速25マイル!?

sirabee161018eon1
※画像はYouTubeのスクリーンショット

お馴染みのクラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場したのは、『Eon Scooter 』という製品だ。見た目はまさにキックボードそのもの。だが、Eon Scooter には電動モーターがついている。

Eon Scooterには3バージョンが用意され、その最上位機である『Pro』はなんと時速25マイル。メートル法に換算すると、時速約40kmである。

キックボードでこれだけの速度を出すというのは、かなり危険を伴うのではないかという気も。だがIndiegogo内でアップロードされた動画を見ると、使用者がノーヘルで軽快に道を走っている。


関連記事:キャリーバッグが乗り物に?「Modobag」が斜め上すぎ

 

■大特価販売中

ちなみに最大移動距離は25マイルで、専用チャージャーを使えば最短2時間の急速充電も可能だという。

この製品は市場価格1099ドル(約11万5,000円)を予定しているが、現在Indiegogoで399ドル(約4万1,000円)にて販売。これは限定枠だから、すぐさま売り切れてしまう可能性もある。

家庭用コンセントで充電でき、さらに25マイルの行動可能距離を有していればモビリティーとしては充分な性能だろう。しかし、このEon Scooterにはひとつ大きな問題がある。

これは果たして、日本の道路で乗り回すことが可能だろうか?


関連記事:バックパックに入る!水力発電装置『Estream』がすごい

 

■日本で乗れるのか?

我が国日本でも最近、新世代モビリティーの試験走行が広く行われるようになった。

だがそれは、国土交通省から企業向けに出される走行許可に基づくもの。一個人がアメリカ発の新型車両を行動で乗り回すというのは、非常に難しい。

しかもEon Scooterは、先述の通り最高時速40kmという代物。足で漕ぐ必要のないモーター付き自転車は「原動機付自転車」と見なされ、免許とナンバープレートの取得が求められる。Eon Scooterは新発明の乗り物であるが故、こうしたことに該当するかは不明だが、それでも新世代モビリティーの公道参入には様々な壁があるのは事実。

また、Eon Scooterはキックボードの延長線上の設計であり、その安全性には疑問が残る。これが日本で流行するかは、まったく不明瞭だ。

・合わせて読みたい→キャリーバッグが乗り物に? 「Modobag」が斜め上すぎ

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

発明取材クラウドファンディング道交法Eon Scooterキックボード
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング