テレビの世界、どう変わる? 番組の同時配信をネット上でも解禁へ

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総務省がこのほど、テレビ番組のインターネット同時配信を解禁する方針を打ち出した。早ければ2019年にも実現のする。



 

■ネット民に「テレビ」を

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テレビ番組が「視聴率を取れなくなった」とささやかれる中、ネットを通じて配信される動画コンテンツが支持を得る傾向は衰えを見せない。テレビを見ない日があっても、ユーチューブやニコ動などで動画を見ない日はないというネットユーザーも多そうだ。

テレビを見ない理由を「テレビ(受信機)が家にないから」とする人も一定数あるという。「それならばネットで配信してしまおう」というところも解禁に至る流れの背景にありそうだ。


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■地方民には朗報?

実際に同時配信が始まると、最も恩恵に預かれそうなのが地方在住者。民放が2局しかない宮崎県や3局の鳥取・島根両県などの視聴者がネットを通じて民放全局を受信できるようになるかもしれない。

また視聴者が、居住地にかかわらずどの地方の局でも自由に受信できるようになることも考えられる。

とはいえ、地方のテレビ局にとっては解禁が試練の幕開けになりそうな気配もある。視聴できる局が増えることで、自主制作してきたその地方ならではの番組の地位が相対的に下がってしまう可能性が否めないからだ。「いかに見てもらうか」。これまで以上の努力が必要になるかもしれない。


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■タレントの権利問題も

なおテレビ番組のネット配信では、出演するタレントとの間で番組のネット配信を前提にした包括的な契約を結ぶ必要が出てくる。業界の慣習を変えることが同時配信のキモになるともいえそうだ。


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■NHKの受信料は?

ここで気になるのがNHKの受信料だ。家具付きアパートでの受信料負担を巡って争いが起こったことは記憶に新しい。

パソコン・スマホなどインターネットに接続可能な端末の全てに受信料が課せられるとは考えにくいが、何らかの負担が発生する可能性はある。今後、テレビ放送の世界は大きな変化を迎えることになりそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純

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